瀬戸ジャイアンツのジベレリン処理の仕方はタイミングが大事!

二度目のジベレリン処理

超おいしい種なしブドウ「瀬戸ジャイアンツ」を栽培中のまあくんです。ブドウといえば『種なし』が食べやすくて一番! 今回は種なしブドウを作るために大事なジベレリン処理という作業とその効果を紹介します!

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ブドウのジベレリン処理の仕方とタイミング

瀬戸ジャイアンツの花が咲いた!

瀬戸ジャイアンツの花芽

ゴールデンウィークが明けた天気のいい朝。奇跡のブドウ瀬戸ジャイアンツは元気に育ち、こんな風にブドウの実の形に近い花のつぼみが付いた状態になりました~。

自分のマンションのベランダであの甘くておいしいブドウ瀬戸ジャイアンツが育ってると思うとめちゃくちゃワクワクしちゃいます♪

瀬戸ジャイアンツの開花

そして天候に恵まれた日が過ぎて5月19日。

瀬戸ジャイアンツの花のつぼみはこんなに長くなって垂れ下がるぐらいになりました。
そしてよく見てみると、なんか粒々だった花のつぼみから毛みたいなものがピヨピヨと出てます。

んっ?なんか様子がいつもと違うぞ。よ~く目を凝らしてみると・・・

瀬戸ジャイアンツの花

は、花が咲いてる~っ!!!

そうです。瀬戸ジャイアンツの花が咲いてます。

いままで瀬戸ジャイアンツはおろか、ブドウの花なんて見たことがない私は危うくみのがしてしまうところでしたが、確かに花が咲いてます!

緑色のツブツブからピヨッと黄色いひげみたいなのが出てますが、きっとこれが花のおしべやめしべなんでしょうね。

落ちやすい瀬戸ジャイアンツの花

それにしても、咲いてる花の下をみたら、こんなにツブツブが落ちてましたが、ブドウは花が落ちやすいんでしょうか。

すべてのことが初めてでよくわかりませんが、ちょっと心配になってきました。

ブドウのジベレリン処理とは

ジベレリン用の薬

さあ、ブドウの花が咲いたらジベレリン処理をしなきゃ~!

というわけでいそいそと購入しておいたジベレリン明治という薬をとってきました。

ジベレリン処理って聞きなれない言葉だと思うので簡単に紹介しときますね。

【ジベレリン処理とは】

ジベレリン処理というのは簡単に言うと、種なしブドウを作るための薬剤処理の事です。

ブドウの実が小さいうちにジベレリンという薬に浸けてあげることで以下の効果があります。

  • ブドウを種なしにする
  • ブドウの実の成長を促す

詳しい仕組みは専門サイトに任せるとして、一口でパクっと皮ごと食べられる瀬戸ジャイアンツの栽培には絶対欠かせない重要な工程です。

一般的に2回処理を行う場合が多く、1回目で種なしに、2回目で実の成長を促すそうです。

また、処理のタイミングは花が咲く前後に1回目、その数日後に2回目を行います。品種によって薬の濃度や時期が微妙に異なります。

 

ジベレリン溶液の使い方って難しい?

さ、解説はこれくらいにしてジベレリン溶液を作ります。

ブドウでも種類で異なるジベレリンの濃度

説明書を開いてみると、ブドウ以外の果物でも使えるみたいですね。どうやら薄めて使うものの様ですが、ブドウはどこかな~とさがしてみたら、こんなにたくさんの種類に分かれてました。

巨峰系やサニールージュ、あずましずく、高雄、ルビーロマンにハニービーナス・・・

ブドウの品種がいっぱいならんでますが、瀬戸ジャイアンツが見当たりません。

瀬戸ジャイアンツは一体どれになるのかな~?

結局当てはまるものはわからなかったんですが、おそらくでかくておいしいブドウといういいでは巨峰系デいんじゃないかと思って、1回目を25ppm、2回目を50ppmぐらいで試してみることに。

それから処理をするタイミングは『満開時』と『その2日後』なんだそうです。事前にも調べて開花時にやるのがいいて言うのは何となく知ってたんですが、正しかったみたいですね。

うん、なんだかできそうな気がしてきましたよ。

ところがさらに『分からない妖怪が立ちふさがります。

ppmってなんだっけ~?

濃度の一覧表

言葉の定義はともかくとして、この表をみてみたところ25ppmの濃度のジベレリン溶液をつくるためにはジベレリン1袋と水2リットルを混ぜるといいみたいです。

たぶん・・・

も~、こういう表示ってなんでこんなに難しいんでしょうね。

ppmとか書かないで最初から「水2リットルに小さじ2杯、でっかいブドウはちょっと濃い目で」とかいってくれたらすぐわかりやすいのにな~。

とか思いつつ2リットルのペットボトルに水と薬をいれてジベレリン溶液を作ります。

ブドウのジベレリン処理の方法

ジベレリン処理1回目

溶液ができたらいよいよ第一回のジベレリン処理です。

ちなみに今日は5月19日です。もっと先かと思ってたんですが、意外と早い時期にやることになるんですね。

高さのあるボトルにジベレリン溶液を入れてこうやってそっとブドウの花を浸けます。

全部浸けます。。。

ジベレリン溶液につからない

って、漬かりませ~ん!

予想以上にブドウの実が縦に長くて、ボトルに漬かり切りません。
これじゃ途中から種ありブドウになっちゃいます。

そうでなくても枝が途中でペキっと折れちゃいそうなので丁寧にしてたんですが、再度やり直しです。ジベレリン溶液をボトルの口すれすれまで満たして、ちょっと底に押し付ける様につけると・・・

全部使ったジベレリン

全部浸かりました~♪

軽く溶液のなかでフリフリして気泡なんかで溶液がついてないところがないようにします。

ジベレリン溶液を乾かす

あとはそっとブドウの花を溶液のなかから取り出してそのままにしておけばジベレリン処理の完了です!

あ、そうそう、この後はそのまま乾かせばいいんですが、雨なんかが当たって薬が流れちゃうと効果がないのでやり直しになるそうです。晴れた日に開花してくれてよかった~。

ジベレリン処理はタイミングが難しい

開花する前のブドウの花芽

ところでこのジベレリン処理。開花時にブドウの花をジベレリン溶液に浸けるだけなんですが、よく考えたら結構タイミングが難しかったりします。

というのも、ブドウの花は1~2日しか咲いてない上に、咲くタイミングもバラバラ。

ついでにほかの花も処理しちゃおっと~♪

って思っても写真の様にまだ開花してなかったりするんです。

形が違う花芽

これも何個か花が咲いてるけど満開じゃないし、明日くらいかな~?
なんて感じで、ソワソワしながら数日過ごしました。

まあ逆にこれが楽しかったりもするんですが、絶対見逃さないようにしようといつも以上に気合が入っちゃいました(笑)。

三又の花芽

そして1個目の花をジベレリン処理した翌日。他の花も咲いてくれたので、1回目のジベレリン処理をしました。

それにしても、これは上向きで房が広がってるから、ジベレリン溶液に浸けるときにめちゃくちゃ気を使いました。強引につけようとすると枝が折れちゃいそうなので、ゆっくりゆっくりねじってそ~っと浸けてあげてなんとかクリアできました。

成長が止まらない瀬戸ジャイアンツ

それにしてもいつの間にやらこんなに生い茂っちゃった瀬戸ジャイアンツ。

葉っぱが幾重にも重なってすごいボリュームになってます。

そしてその葉陰にはブドウが実ろうとしてます。

2度目のジベレリン処理

花が閉じた瀬戸ジャイアンツ

そして1回目のジベレリン処理から2日たった朝。2回目の処理をします。

二度目のジベレリン処理

こうやって押し込むようにして先端から根元までしっかり浸けてあげて・・・

最初は折れるんじゃないかと思ったりして恐る恐る対応しましたが、2度目になると手慣れたもんですね。

しっかり漬かってるブドウ

しっかりと根元までつけて、気泡も取り除いて全体に薬がいきわたる様にできました。

う~ん、簡単!

と思いながら培養液を手元にもどしたら、なんかすごいことになってました!

落ちたブドウの実

み、花が取れてる~!

花のつぼみだか実だか分かりませんが、ブドウのツブツブがジベレリン溶液の中にたくさん浮いてました。底にもいっぱい沈んでるし、こんなに取れちゃって大丈夫なんでしょうかね。

ジベレリン溶液kを乾かす

残った花の方を確認してみたんですが、床にも結構ツブツブが落ちてます。ちょっと心配になってきましたが、残った方をみてみると、まだまだたくさん実がついてたので、これなら大丈夫!と安心するまあくんなのでした。

瀬戸ジャイアンツの摘果(実の間引き)

根元と先端をカット

それから実の数が気になったついでに、摘果(実の間引き)もしておくことにしました。

摘果の方法はとっても簡単で、こうやってブドウの一番根元に近い副房と呼ばれる部分をはさみでちょん切り・・・

実を間引いて太らせる

育ちにくかったり甘くなりにくかったりする房の先端部分もこうやってちょん切ってあげるだけです!

間引き終わったブドウの実

間引いてあげたらこんな感じでよりブドウらしいシルエットになってきました。

ほんとはここからさらにツブツブの密度が高い部分をすいてあげて等間隔にすることで一粒一粒を大きく育てるんだそうですが、結構花が落ちてたこともあり、弱気になって間引くのは見送ることに。

カットされたブドウの実

ちなみにこちらがちょん切った部分です。ちょっと勿体ないけど、甘くて大きな実を育てるためには大事な工程なんだそうですよ。

ジベレリン溶液の消費期限

太り始めたブドウの実

翌日、ほかのブドウの房も2回目のジベレリン処理をしました。

瀬戸ジャイアンツには4つの実がなろうとしているんですが、これで全部のジベレリン処理が完了です。

ちゃんと種なしになってくれるといいな~♪

ところで粉末を水に混ぜて作るジベレリン溶液ですが、作ったら2日くらいで使い切ったほうがいいそうです。それ以上置いておくと効果が薄くなったりするみたいなので、もったいなくても毎回新鮮な薬をつくって対応するのがポイントなんですって。

ジベレリン処理の効果と結果は?

太り始めた瀬戸ジャイアンツの実

そしてジベレリン処理から1週間ほどたった5月26日。

ブドウの実が少しずつ大きくなり始めました~。

大きくなってきた瀬戸ジャイアンツの実

ほら、見てください。まだまだちっちゃいですけど、ブドウの実がプクプクと膨らんできてます。

どうやら初めてのジベレリン処理は成功したみたいですね。

まだ種なしになってるかどうかや、実が大きくなってくれる効果がどこまで発揮されるのかはわかりませんが、とにかく無事に受精して実が大きくなり始めたみたいです♪

初めてのブドウ栽培はほんとに知らないことだらけで何をしても手探りだったりしますが、自分で調べながら試してみるこのドキドキワクワクがたまらないので、引き続き楽しみながら育ててみたいと思います♪

そうそう、ブドウ栽培はほんとに素人なので分からないことだらけで間違ってたりすることもあると思います。もしブドウ栽培に詳しい方がいらっしゃたら上手に育てるコツやポイントを是非教えてくださいね。

役に立ってくれるといいな。まあくんのなんでもミニ情報!

ジベレリンはタイミングを逃したらアウト

ジベレリン処理

今回初めて体験してみたんですが、ジベレリン処理はほんと~にタイミングがとっても大事なんです。

瀬戸ジャイアンツの場合は開花時に1回目、その二日後に2回目のジベレリン処理をしますが、そもそも開花している期間が1~2日くらいしかありません。

つまり、葉っぱの影に隠れてて開花に気づかなかったとか、開花に気づいてからジベレリンの薬を買おうと思ってもすでに手遅れなわけです。

せっかく頑張って備えてきたブドウがこのタイミングを逃してしまったために種ありブドウになっちゃったり実が小さいままになっちゃうのはがっかり度が高すぎるので、いつ開花してもいいようにジベレリンの薬を事前に購入しておきましょう。

そうすればいつでもすぐに対応できて食べやすい種なしブドウにすることができると思いますよ♪

二度目のジベレリン処理

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