気づけばベビーリーフの水耕栽培歴10年目になってたまあくんです。今回は『誰でも超簡単にできるベビーリーフの育て方』をおしゃれな水耕栽培の方法で詳しく解説します。ベランダや室内でもほぼ年中育てられる上に、収穫だけでなく生育過程もすっごく楽しめるので、育ててみたいと考えてる方は是非参考にして下さいね♪
おうちでベビーリーフを育てよう!
健康志向の高まりやカフェの様なおしゃれ感から朝食なんかでよく使われるようになってきたベビーリーフ。でもスーパーやコンビニで購入しようとすると結構お値段が高かったりします。しかもベビーリーフは1日もすればしなびちゃうので保存がききません。
でも大丈夫!
自宅の家庭菜園やベランダでベビーリーフを育てれば、いつでも好きなだけ新鮮な採れたてベビーリーフをいただくことができちゃう上に節約にもなるんです♪
土を使わない水耕栽培なら簡単に育てられる!
でもって自宅でベビーリーフを育てるときにおすすめの方法が『水耕栽培』です!
水耕栽培にはいろんなメリットがありますが、なにより素晴らしいのは『土を使わない』ってことです。
土を使わなければ衛生的なので虫や病気の心配も少なくなりますし、都市部のマンションのベランダやキッチン横の窓辺などの室内でも気軽に育てることができます。
他にも地面で育てるのに比べてメリットが多く、誰でもとっても簡単に育てられるのが一番の特徴です。
ちなみに、水耕栽培といえば野菜工場なんかでLED照明の光を当てたり培養液にポンプでエアレーションしたりといろんな設備が必要なイメージがあるかもしれませんが、私が紹介する水耕栽培の方法は家庭向けのとっても簡単な方法で、なんとLED照明もポンプも不要なんです。
電気代は一切かかりませんし、ポンプのうるさい音に悩まされることもないのでとってもエコロジーなんですよ。
ベビーリーフを栽培する道具
まずは水耕栽培でベビーリーフを育てるために必要な道具を準備しましょう。
- 栽培容器(プランター)
- 培地になるスポンジ
- ベビーリーフの種
- 水耕栽培用の液体肥料
なんとこの4つの道具だけで簡単かつおしゃれにベビーリーフを育てますよ~♪
それではひとつづつ見てみましょう!
1 | ベビーリーフの栽培容器(プランター)
ベビーリーフは、一般的な野菜と違い、コンパクトなプランターで栽培できます。
しかも、水耕栽培の場合は、プランターっていうより、浅型のプラスティックトレーや食器なんかで育てられるので、好みやインテリアに合わせておしゃれなものを用意しましょう。
僕のおすすめはKEYUCA(ケユカ)というインテリアショップのBOXです。
無駄のないシンプルなデザインでホワイトカラーなので、どんなインテリアにも合うことと、いろんなサイズのバリエーションがそろってることが気に入っているポイントです。
しかもこういうインテリアショップとしては親切価格で220円(税込)なので、お試し気分で気軽に購入できます。
僕の場合は8cm×16cmのサイズを2個使ってるんですが、「家族が多いからベビーリーフをたくさん育てたい」って方はもっと大きいサイズもありますよ。
2| ベビーリーフの培地になるスポンジ
これはベビーリーフを育てる土の代わりになるもので、ベビーリーフが根を張り巡らすスペースになります。
野菜の栽培では根に空気や水分を供給することがとっても重要なので、私はいろいろ試してみた結果この水耕栽培専用の培地を使ってます。
そうそう、以前は100均のキッチン用スポンジで育ててたんですが、成長がいまいちだったり藻が生えたりして大変だったんです。でもこのスポンジにしてからはベビーリーフがすごくよく育ってくれるのと、水耕栽培の天敵ともいえる藻が発生しなくなったのでずっと愛用してます。
ちょっと分かりにくいかもしれませんが、こんな感じで切れ目が入ってて、96のキューブ上のピースになります。
種を埋め込む切れ目も入ってたりする優れものなんですよ。
1パック96ピースのシートが3枚入ってて送料込みで1420円(税込)くらいなんですが、1回あたりの金額をチェックすると、さっきのボックスに使うときは21ピース分くらい使うので、13回分くらいになるから・・・
1回あたり110円くらいの計算になります!
これでベビーリーフがすくすく育ってくれて藻が生えないなら超お得ですね。
3| ベビーリーフの種
リーフレタスを中心にルッコラや水菜、からし菜、エンダイブなどの多種多様な葉物野菜を組み合わせたものがありますので、好みに合わせて好きなものを選んで栽培しましょう。
ちなみにほとんど全部の種を試してみた結果、僕がおすすめするベビーリーフの種はこちらです。葉っぱミックスとレタスミックスの二種類があるんですが、この種が育てやすくておいしいんです。
ベビーリーフ葉っぱミックス
葉っぱミックスの方はなんと10種類のアブラナ科の葉物野菜を育てられる種で、いろんな形や色、味のベビーリーフを楽しむことが出来ます。「葉っぱミックス」というそのまんまな名前がかわいくて購入したんですが、たくさんの品種の葉っぱを見ながらこれは何の葉っぱかな~?なんて感じで味も育成も楽しめます。
からし菜やマスタード系のピリッとした味の品種がはいっているので、ベビーリーフの味にアクセントがを求める大人な方におすすめの種です。
ベビーリーフレタスミックス
こちらは8種類のリーフレタスなどを育てられる種で、葉っぱの形やサイズが大体似ている感じで、やわらかくて癖のないベビーリーフが好きな方にオススメです。僕の味覚はお子様の舌のままなので、この素直な味のベビーリーフが大好きです。
どっちも大体270円前後で販売されているんですが、入ってる種の量がかなり多く、さっきのボックスだと少なくとも10回以上は使えるので、これまたお得です。
そしてなにより、このふたつの種はどっちもおしゃれな感じに育ちます。
たまに育ててみたら雑草の草むらみたいになるベビーリーフがあるんですが、やっぱり見た目って大事なんですよね(笑)
4 | 水耕栽培専用の液体肥料
普通の家庭菜園であれば元肥や追肥など目的や生育過程に合わせて様々な種類の肥料を使い分けますが、水耕栽培でそんなにたくさんの種類は必要ありません。
ハイポニカ液肥という水耕栽培専用の液体肥料があり、これを使えば簡単かつおしゃれに栽培することができます。
私はもうずっとこれだけしか使ってないんですが、ベビーリーフはもちろん、トマトやメロンまで立派な野菜をたくさん収穫できたので自信をもっておすすめします。
使い方はとっても簡単で、二種類の液体を混ぜて500倍に薄めるだけです。
私の場合はペットボトルを使って液肥と水を混ぜて培養液を作り、それを水やりのときにあげています。
つまり「水やり=培養液をあげている」ということになりますね。
これを使うと、肥料の種類や量を変える必要はなく、同じ液体肥料を同じ濃度であげればいいのでとっても簡単です。しかも、普通の肥料と違ってニオイがなくて見た目も綺麗なので、とってもおしゃれに水やりできるのもいいところです。
ベビーリーフの水耕栽培の育て方を詳しく解説
それではここから実際にベビーリーフを育ててる写真をつかって、だれでも簡単にできちゃうおしゃれなベビーリーフの育て方を紹介しますね。
ベビーリーフの種まき
栽培容器に合わせて培地となるスポンジをカットします。切れ込みが入ってるので、こうやって引っ張ると簡単にちぎれます。
じゃん!ケユカのBOXを使う場合、縦3ブロック、横7ブロックでちょうどピッタリとはまります。
なんかすごく気持ちいいですね。
水の量はちょうどスポンジ培地が完全に水に浸かって、スポンジの上に薄い水の膜が張るくらいにしましょう。
そしてそこにベビーリーフの種を均等になるようにパラパラとまきます。まずは葉っぱミックスの方から・・・
まんべんなく均等に・・・
均等にはなりません!(笑)
そんなときはこうやって指で適当に広げてあげて、できるだけまんべんなく種が散らばる様にしてあげましょう。
大体これくらいの密度で蒔きました。(僕はいつも多めに蒔いてるんですが、これより少し少ないぐらいが適量です。)
ちなみに普通の野菜の栽培だったら、こんなにたくさんの種を密集して蒔くことはありませんが、ベビーリーフの場合は気にしないで多めに蒔いてあげましょう。
レタスミックスの場合も同じようにまきますが、こちらは種が軽くて指にくっつきやすいので、種をまんべんなく広げるのにちょっとやきもきするかもしれません(笑)。
種を蒔いたらあとは明るい窓際で発芽させます。
直射日光が当たる場所だとすぐに水が乾いたり高温になって発芽できなくなるので、直射日光の当たらない明るい窓際などが最適です。
真冬以外の気温が15度以上あるところなら早ければ翌日、遅くても2~3日で発芽します。
発芽までのポイントは種が常に水に浸かってる状態にしておくことです。真夏など、季節によっては水が半日くらいで蒸発してしまうときがあるので、種が乾かない様にしましょう。
※乾燥が心配な場合は写真の様にトイレットペーパーをかぶせて保湿してもOKです。その場合は必ずダブルのペーパーは使わないで、シングルにして種がペーパーを突き破って成長できるようにしましょう。
発芽後は直射日光が当たるところで育てる
写真は9月に種まきして2日目の朝に撮影してもので、黄緑色のとってもかわいい芽がぴょこぴょこっと発芽してくれてます。
今までは種が水に浸かってるように水位を調整していましたが、発芽後はもでてきてスポンジの中にのびはじめているので、水の量はスポンジの表面が湿ってると分かるくらいにしておきましょう。
これくらいの状態になったらできるだけ直射日光が当たる場所に置きましょう。ベランダに出してもいいですし、窓際でもいいので、とにかくできるだけ直射日光を浴びられるところに置くのが元気に育てるポイントです。
発芽したら液体肥料入りの培養液で育てる
発芽後は水やりの時に水の代わりに液体肥料入りの培養液をあげます。
道具のところでも紹介しましたが、ハイポニカ液体肥料を500倍に薄めて使います。
でも、水1リットルに2㎜ℓずつを入れて・・・なんてやるのはめんどくさいので、僕の場合はシャンプーボトルを活用してます。
無印のシャンプーボトル液体肥料をいれておき、2ℓのペットボトルにワンプッシュずつ入れて水で薄めてみたところ、ちょうど500倍くらいの濃度になってくれて一瞬で培養液が作れるのでとっても便利なんですよ。
ベビーリーフを上手に育てる水やりのコツ
以下にベビーリーフを上手に育てるための水耕栽培の水やり(培養液追加)のポイントを紹介します。
①種まきのときは真水を使う
種が水に浸かっている状態にし、種が乾燥しない様にしましょう。
②発芽後は液体肥料を混ぜた水(培養液)をあげる
発芽直後は常にスポンジの表面が湿っている状態にしておきましょう。
③生育スピードが速くなってきたら回数を増やす
ある程度成長して生育スピードが速くなってきたり、夏場の暑くてすぐスポンジの表面が乾く時期は水やりのペースを増やしましょう。
この時は水やり(培養液の補充)をするかどうかは日にちで決めるのではなく、スポンジの半分くらいが水に浸かっている状態になっているかどうか判断するのがポイントです。毎朝チェックしてあげましょう。
ベビーリーフが茂ってきてスポンジの表面が見えなくなってきたら、栽培トレーを持ち上げてみて軽くなっているかどうかで判断してもOKです。
②と③で判断の目安が違う理由は、『根に水分が届くか』で判断していると思っていただけると分かりやすいと思います。
ベビーリーフの間引き
種まきから1週間程度すると、双葉から本葉が成長をはじめ、これくらいの状態になるので、間引きをしましょう。
(写真の左が葉っぱミックス、右がレタスミックスです。)
間引きといっても、実は収穫だったりします。というのも間引いたベビーリーフの子どもはそのまま食べられるからです。カイワレを食べるのと一緒でスプラウトとしておいしくいただけます。
なので、普通の野菜の様に弱弱しい苗を間引いて等間隔に育てる苗を残すっていうやり方と違って
- 密集しているところから間引く
- 大きく成長しているものを間引いてOK
という判断基準で間引いてあげましょう。そうすると間引き=収穫になって、おいしくいただくことが出来ます♪
ベビーリーフの上手な収穫方法
種まきから2週間ほどするとベビーリーフはこんなに大きく成長し、それぞれの葉っぱが特徴を持った形になります。これくらいのサイズになるといよいよ収穫がでいます♪
ベビーリーフの収穫は、まとめて端から刈り取るのではなく、大きくそだった葉からできるだけまんべんなく摘み取るのがお得な方法です。
生育途中の新芽ごと収穫したらそれで終わりですが、大きくなった葉だけ収穫して新芽の部分を残しておけば、成長に合わせて長期間栽培や収穫を楽しむことができちゃいます♪。
僕の場合はそうすることで、もう2か月くらい収穫を続けてます。写真は収穫を初めて2週間後のものですが、全然減ってる感じがしないでしょ。無限収穫サイクルですね。
左側が葉っぱミックス、右側がレタスミックスです。とってもおしゃれな感じに育ってるでしょ。一人暮らしの場合、このボックス2つがちょうどいいくらいの量ですね。
家族の人数や収穫する量にもよりますが、成長と収穫のスピードを吊り合わせると、ほんとに長期間に渡ってベビーリーフを収穫し続けることが出来ちゃいます。
上の写真の様に大きめの容器で育てたり、栽培容器の数を増やす等、収穫したい量に合わせて栽培容器を選ぶと、バランスさせやすいので検討してみてくださいね。
間違っても端っこからはさみで切っていって「今日は4分の1を刈り取っちゃった」みたいなことにならない様にしましょう(笑)。
ベビーリーフの栽培適期と病害虫対策
最後によく聞かれるベビーリーフの特徴や栽培するときに知っておくと役立つ情報をまとめておきますね。
ベビーリーフの栽培時期
ベビーリーフの発芽に必要な温度の15~20℃が満たせれば年中いつでも栽培可能です。
真冬の寒い時期の屋外での栽培はさすがに無理ですが、温かい室内の明るい窓辺であればほぼ年中育てることが可能です。
ちなみに今回私が紹介しているベビーリーフの写真は9月末に種まきして10月中旬に収穫し始めたもので、南向きのベランダで育てたものです。
ベビーリーフの病害虫対策
ベビーリーフは若葉のうちに収穫してしまうので病気になることはほとんどありません。
逆にベビーリーフのやわらかい葉はアブラムシなどの虫さんも大好きなようで、ベランダなどの屋外で育てていると真夏は必ずといっていいほど虫がやってきます。
対応方法としては防虫ネットをかぶせて虫が来ないようにする方法がありますが、見ため的におしゃれではありませんし、大型の道具は増えていくと収納や処分に困ったりしますので、真夏の栽培を避けるか、虫の寄り付きにくい室内の窓辺(直射日光が当たる場所)で育てるのがベターです。
また、逆に夏以外の栽培で、冬や春先、秋の栽培ではほとんど虫にやられることはないので安心して栽培することができます。
それからやむを得ず虫が来てしまった場合は、農薬を使って駆除するのではなく、その栽培トレーの中身は処分してしまって新しく種まきするのをオススメします。せっかく自家製野菜をつくるのに農薬を使ってしまっては意味がありませんし、農薬代や手間を考えると、新しく種まきして育てたほうが簡単でヘルシーです。
ベビーリーフを水耕栽培で育ててみよう!
というわけでベビーリーフを水耕栽培で育てる時のポイントを詳しく解説してみましたが、ベビーリーフを育てることによる最大のメリットは『栽培自体を楽しめること』です。
もちろん今回お伝えしたように、おしゃれな容器や種で、手軽にできる方法で育てるってのが栽培を楽しむコツだったりもするんですが、本当に嬉しくなるくらい楽しいんですよ。
朝起きると、昨日よりちょっぴり成長したベビーリーフが柔らかい朝日を浴びてフレッシュグリーンに輝いてて、そんな様子をみてたらなんだか朝から嬉しくなるっていうか、「自分も頑張ろう!」って気持ちになって1日がとっても楽しくなります。
なので、皆さんもメリットいっぱいのベビーリーフの栽培を是非一度試してみてくださいね♪
役に立ってくれるといいな!まあくんのなんでもミニ情報!
最後にベビーリーフを水耕栽培で育てる時のメリットをまとめておきます。
ベビーリーフを水耕栽培で育てるメリット
・いつでも採れたてのおいしいベビーリーフが使える
・いつでも好きなだけ収穫できる
・完全無農薬のヘルシー野菜
・病気や虫の被害を受けにくい
・誰でも簡単に栽培できる
・土がいらないので衛生的で手軽
・高価なベビーリーフを何度も収穫できて節約になる
・収穫以上に栽培が楽しい♪
コメント
コメント一覧 (6件)
@まあくん
お返事ありがとうございます🍀
天気予報気を付けながら、部屋の中に避難させたりしながら始めてみますね!
これからも、楽しみに見させていただきますね🎵
じゅんさんごんばんは~。
ブログ読んでいただいてありがとうございます!
そういえば僕も家庭菜園始めたのは引っ越しがきっかけだったな~。
土砂降りの雨の時は屋根がないと野菜が弱ったり栽培容器が水浸しになっちゃったりします(+_+)
そこまでいかなくても培養液が薄くなってしまうので
雨が降りそうな時は軒下とか室内へ入れてあげるのがオススメですよ。
水耕栽培ライフを目いっぱい楽しんでくださいね~(@^^)/
こんにちは、はじめまして😆
最近引っ越しまして、野菜を作ってみようと色々見てたら、まあくんの水耕栽培に行き着いて❗
楽しく見させていただいております🍀
少し質問良いでしょうか?
私は、外で育てようと思ってます屋根が全くないので!
雨降りとかお水が溢れてしまうのでは無いですか?
そんなときは、どうしたら良いのでしょうか?
ななさんこんばんは〜。
無事発芽してよかったですね。
液肥の作り方あってますよ。
作った培養液は時間が経つと分離して白濁するんですが、そのまま使っても特に問題なく育ってくれますよ(^^)
まあくんさん、ありがとうございました!
無事に発芽してきました(ฅ’ω’ฅ)♡
今からハイポニカをあげたいと思いますが
2リットルペットボトルにAとBキャップ1杯
ずつ入れて薄めるので大丈夫でしょうか?
余ったペットボトルに薄めたハイポニカは
捨てられていますか?(*’.’*)
がが〜ん!!!
そんなことになっていたのですね(>_<) とっても貴重な情報をありがとうございます。 対策考えなきゃ〜(≧∇≦)