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スポンジ培地だけで野菜が水耕栽培できるのか試してみた!

スポンジだけで野菜の水耕栽培ができそうな気がしてワクワクしてるまあくんです。2種類のスポンジ系培地に10月9日に種まきした野菜がどんな風に成長したのか?どっちの培地がよかったのか?
今回は気になる野菜の成長具合などの比較結果をご紹介!

種蒔きや比較している培地の詳細を紹介した記事
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スポンジ培地で野菜の種が発芽した

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種蒔きから10日後。スポンジ培地の方は小さな小さな種からこれまたちっちゃな芽がいっぱい出てきました~。
10月になった途端に少し肌寒くなってきたんですが、ばっちり頑張って発芽してくれたようです。

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一番早く発芽して大きくなっているのはミックスレタスの赤色のリーフレタスの様ですが、とってもかわいいですね。それにしても発芽よりも気になるのがスポンジ培地の色。なんだか全面が緑色になってきてます。水耕栽培用の苗を育てるときは室内で発芽させることがおおく、ここまで緑色にはならなかったんですが、外に置いていたせいか、早くも藻が発生しつつあるようです。

グロウスラブ培地の方は少し成長が早いみたい

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そしてこちらは外国製の水耕栽培専用培地、グロウスラブの様子です。こっちは発芽や生育が少し早いみたいでリーフレタスだけでなくイタリアンパセリやみつばも発芽してるみたいですね。そして、野菜たちだけでなく、藻の生育も順調なようです(笑)。
藻は野菜に害があるわけではないのでほっといてもいいのですが、あまり激しいと見た目もいまいちだし、野菜に行くはずの栄養を取られたらやだな~なんて思っちゃいますよね。う~ん、大丈夫かな~?

イタリアンパセリやみつばも双葉をひろげだした

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そしてさらに5日後。イタリアンパセリやみつばも育ってきてこんなフレッシュな緑色の双葉を広げてくれました~。
といいつつも、イタリアンパセリの葉っぱよりもグロウスラブの藻のグリーンの方が鮮やかで広がりまくってるのが気になりますが、対策があるわけではないので、我慢して様子を見ます。

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みつばやイタリアンパセリもスポンジ培地の方は少し生育がおくれてますが、きちんと双葉を広げてるみたいです。どっちも藻にまけないで大きくそだてよ~。

スポンジ系培地の藻の増殖が止まらない

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そしてさらに5日経つと野菜たちは本葉を広げてくるぐらいに成長しましたが、それより著しい成長を見せているのが培地にはびこる藻です。。。
も~!
って逆を行ってる場合じゃやありません(笑)。
もうウイルスが蔓延していくかのようにぐんぐん広がって、緑色が美しいと思えるくらい濃くなってきました。バスクリンの色を超えちゃってます。

培地による生育状況の違いは?

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種蒔きから25日ぐらいが経過した10月4日。そろそろ培地による生育の違いが出てきたようなので比較してみます。
まず普通のスポンジ培地ですが、なんとリーフレタスで成長したのは赤色の2株だけ。。。
種が古かったのか、水分の保湿状態がよくなかったのか、発芽率や生育状態がよくなかったみたいです。レタスはダメですが、イタリアンパセリの方はほとんど全部発芽してますね。
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でもってこちらがグロウスラブの様子。こっちはリーフレタスもイタリアンセリやみつばも発芽後にきちんと成長しているようです。もう少し生育具合を詳しく比較してみます。

リーフレタスは大きさだけでなく根の固定具合が違う

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まずはリーフレタスを比較してみると、グロウスラブの方はみずみずしい色の葉が大きく成長をし始めている様子。株も元気そうでしっかりしてますね。培地が藻にまみれて濃い緑色になってるのを除けばいい感じです。wc2016au-algae-sponge88

スポンジ培地の方は発芽した数が少ないのもありますが、成長のスピードが遅いみたい。そして手前の株は根元がぐらぐらしてて、根の固定具合が弱いみたいで、心配で支えか何かを追加してあげたくなってきました。

イタリアンパセリは色が違うよ

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イタリアンパセリの方は葉の大きさなんかの生育具合はほとんど同じで、どっちも本場が伸びている段階。ただ、葉っぱの色が結構違うみたいです。グロウスラブの方はしっとりした緑色をしていますがスポンジ培地の方はちょっと黄色いというか、緑色が薄い感じです。wc2016au-algae-sponge89

太陽の日差しや液肥の濃度は全く同じで比較してるので、培地の特性というか水や酸素の含み具合が違うことから生育具合や色も違ってきてるのかな~。

培地の種類によって根の張り方も違う

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野菜の生育に大きくかかわる根の状況も見てみようとトレーを持ち上げてみると、

うわわ~っ!

トレーの中がえらいことになってます!!!
藻がこんなとこにも繁殖してバスクリンどころか底なし沼みたいな緑色に。ここまですごいことになるのかと驚きつつ、根の状態をみてみると、グロウスラブの方は細い根がピヨピヨと培地から伸びてきて生育してますがスポンジ培地の方は全くと言っていいほど根が伸びていません。
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どうやら培地によって、根が育ちやすいかどうかの違いが大きく出ているようですね。私は今まで水耕栽培をするときにスポンジ培地で発芽させて、双葉になったらヤシの繊維の培地に植え付けをしてましたが、その対応は正しかったみたいですね。エアレーションなどを使って根に酸素を供給させる野菜工場とちがい、エアレーションなしで家庭で栽培する場合は培地の酸素の供給能力や水分の保湿力が大事なようです。

それにしてもこのままじゃ「おしゃれな水耕栽培」どころか、「おどろおどろしい水耕栽培」になりそうだからすぐトレーを綺麗にあらっとこっと(笑)。

スポンジ系培地の野菜の生育具合比較結果!

というわけで、初めての体験に驚いたり「勉強になるな~」と感心しつつ試してみたスポンジ系培地だけでの水耕栽培。種蒔きから50日後のリーフレタスやイタリアンパセリの栽培結果がどうなったのでしょうか~。
ワクワクドキドキの結果発表です!

普通のスポンジ培地の栽培結果

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まずは普通のスポンジ培地の栽培結果です!
じゃーん!
さみし~!(笑)。
スポンジ培地の方は結局発芽率自体が高くなかったのと、生育もとっても遅くて、種蒔きから50日経っても野菜はそんなに大きくなってくれませんでした。途中で枯れたのもあってリーフレタスは紫いろの株が1こしか残ってません。
イタリアンパセリはそれなりに頑張ってくれましたが、どうも色が薄くて、元気いっぱいとはいいがたいですね。

グロウスラブの培地の栽培結果wc2016au-algae-sponge109

続いてグロウスラブの培地の方ですが、こちらは50日でバッチリ育ってくれました~。
秋の気温が低めだったこともあり、生育自体はそんなに早くありませんでしたが、野菜が大きくなるにつれて生育が早くなってきて、特にリーフレタスはこんなに立派にもりもりと成長してくれました。さっきの紫色のリーフレタスと比較してみると生育状態が大きく違いますよね。
イタリアンパセリや三つ葉の方は生育の差は一回り大きいかなってくらいですが、しかりした濃い緑色で元気に育ってくれてます。
それにしても同じようなスポンジ系の培地でも生育結果が大きく変わるもんなんですね。予想以上の違いにビックリです。結構おおきな違いがでたので、今後のために違いや特徴をまとめてみます。

普通のスポンジ培地の特徴まとめ

普通のスポンジ培地の方はどこでも入手しやすく、価格が安め。
そして種蒔き用の穴もあいているので等間隔で綺麗に種まきをすることができます。そのほかに生育にかかわる部分で今回発見したポイントを紹介します。

根が張りにくいのか株が安定しにくい

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いままでも発芽用にはよく使ってたこともあり、ちょっと意外だったのですが、スポンジ培地は根を張るのが結構大変の様で、葉が大きくなると写真の様に倒れてしまう株がありました。株が倒れちゃうと当然枯れちゃうので、根が自由に大きく成長できるかどうかはとっても大事な要素みたいです。

スポンジ培地は保水力や旧水力が意外と弱い

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そしてこれまた意外な特長ですが、スポンジ培地は保水力が意外と弱いようです。もっと正確にいうと「水を吸い上げる力」が弱いようで、手で押さえて水分を含ませると吸水しますが、水の上にスポンジを浮かべても水を吸い上げないので、トレーに培養液は入ってるけど、スポンジの培養液に使っていない部分は全く湿ってない状態になるんです。
写真をみると、藻が生えてあんなに緑色をしてた培地が茶色になってます。これはスポンジの上層部に水分が吸水されず、乾いてしまったために起こった現象です。かといって培養液を満たし過ぎると酸素が供給されなくなってしまうので、スポンジの半分くらいが培養液に浸かるようにして管理したのですが、吸水がうまくできなかったみたい。
培地は根が育つのに程よい水分や酸素を供給する機能が欠かせないので、スポンジは培地としては向いてないようですね。

グロウスラブの培地の特徴まとめ

グロウスラブは水耕栽培の専用培地として開発されたものですが、外国製のためか普通のホームセンターなんかでは取扱いがほとんどなく、楽天やアマゾンなどで購入する必要があり、普通のスポンジ培地に比べるとちょっぴりお値段は高めです。今回気づいた大事な特長を以下に挙げます。

保水力や吸水力が野菜の生育にぴったり

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グロウスラブは水耕栽培専用につくられているせいか、野菜の生育にピッタリの保水力や吸水力があるようです。グロウスラブの厚みの3分の1くらいが培養液に浸かる程度の培養液をトレーにいれておくと、培地が培養液を吸い上げてくれて程よく湿った状態をつくりだしてくれてました。その効果は写真の藻の繁殖状態をみると一目瞭然ですね。藻が育つのはこまりますが、こんなにびっしり藻が生えちゃうくらい良好な環境の様です(笑)。

酸素の供給もできているのか根の生育がいい

それから根の生育がいいのも特長の様です。スポンジでは根が生育するのに時間がかかりましたが、こちらは根が培地の中を伸びていきやすいのか、しっかり根が生育していました。ひょっとしたら培地の保水力だけでなく、酸素の供給量もちょうどよかったのかもしれませんね。どっぷり培養液に使っているわけではないので、程よく酸素が供給されてるのではないかと思います。

2017年4月17日更新
このブロウスラブという栽培用マットは現在売り切れが続いている上に、販売が終了するみたいです。
他にも同じメーカーでロックウール製のものが取扱われていますが、まだ実験したことがないのでうまく育つか不明です。間違って購入しないように気を付けてくださいね。

スポンジ系培地の野菜の水耕栽培で一番大事なポイント

というわけで、思い付きでチャレンジしてみたスポンジ系培地を使った野菜の水耕栽培ですが、いろんなことを学ぶことができました。同じスポンジ系培地でも大きな違いがあることはもちろん、スポンジを使った野菜の水耕栽培で一番重要で、大事にしなければならない事、それは

水耕栽培は藻の対策をしないとダメ!

ってことです(笑)。
生育の違いよりもなによりも、藻がいっぱい生えると見た目がわるくておしゃれ感とは無縁の恐ろしい世界を垣間見てしまうことになるので、藻の対策は最優先項目として野菜の栽培をしていきたいと思うまあくんなのでした。

藻の対策をしてバッチリ成功した水耕栽培の方法はこちら!
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役に立ってくれるといいな。まあくんのなんでもミニ情報!

野菜の水耕栽培をするときの藻の対策方法は?

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今回改めて痛感した野菜の水耕栽培をするときの藻対策の重要性ですが、藻に一番有効な対策は日光を当てない事です。培地に日光が当たらないようにアルミホイルや黒いビニールなんかをかぶせて対策している方が多いようですので、日光を当てないように何らかの工夫をしましょう。
私の場合はいままで藻の対策はほとんどしてないのですが、野菜自体があっという間に成長して培地にあたる直射日光を遮ってくれてたからだと思います。涼しくなってからの栽培や成長の遅い野菜の場合はあらかじめ対応しましょう。

それから、写真の様に培養液やトレーに藻が繁殖するとあっという間に全体に広がるので、こまめにトレーの培養液を交換したりトレーを洗ってあげるのも効果的だと思います。

次回は藻の対策を加えた水耕栽培の様子をご紹介しようとおもいますので、皆さんもばっちり対策してクリーンでおしゃれな水耕栽培を楽しんでくださいね♪

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