ベランダでコンパクトな野菜づくりにチャレンジ中のまあくんです。小さく育つミニニンジンという珍しい品種をみつけたので、早速スポンジ水耕栽培で育ててみました。果たしてスポンジ水耕栽培でも根菜を育てることができるのでしょうか?
今回はチャレンジの様子に合わせて栽培方法のポイントも詳しくご紹介。
ミニニンジンの極早生品種ピッコロ
こちらが今回ベランダのスポンジ水耕栽培を試してみたミニニンジン。
「小さい」っていう意味を持ったピッコロっていう名前の品種で、普通に育てても小さいニンジンが収穫できるそうです。
狭いベランダでもいろんな野菜作りを楽しめたらいいな~なんて思って、コンパクトに野菜を育てる方法を探してた時に見つけたんですが、小さく育てられるだけじゃなくて、極早生種という超早く成長して収穫できちゃうありがた~い特性も持った人参なんです。
早く成長して収穫できるってことは、途中で病気や害虫に合う確率も減りますし、なにより簡単に育てられるってことなので、とっても嬉しい特徴なんですよ。
生でもおいしい言って書いてあるし、写真の見た目もかわいいし、なんだか育てる前からとっても楽しみです♪
ミニニンジンの種
でもってこちらがミニニンジンの種。実が小さいってことは種も小さいってことかなって何となく予感してたんですが、ちっちゃい上になんだかカピカピに乾燥してて、「ほんとに生きてるのかな」って少し心配になるような風貌です。
スポンジ水耕栽培でミニニンジンを育てるよ
このミニニンジンをなんとスポンジ水耕栽培で育てます!
水耕栽培といっても、野菜工場の本格的な設備をつかったものではなく、LED照明やポンプ不要で太陽の光を使ってロックウールのキューブの培地で育てるというハイブリッドな水耕栽培です。
一般的に水の中で実が育つことはないので普通の水耕栽培では人参やダイコン、ジャガイモなんかの根菜類は育てることができませんが、私のやってるスポンジ水耕栽培は培養液の水槽の上にスポンジ培地があるので、根菜類も育てられるかも!って予感がしたので、思い切ってチャレンジしてみます!
このハイブリッドなスポンジ水耕栽培でミニニンジンの種まきをする方法は別記事で詳しく紹介してるので、まずはこちらをご覧くださいね。
[clink url=”https://xn--l8j0a5jld.com/non-soil-vegetable-garden-seed/”]
ミニニンジンの種まきが済んだら発芽までじっと見守ります。この間は培地が乾かないように水をたっぷりあげることがポイントです。
もし乾いているようだったらお水を上からジャバジャバとかけてあげてください。(インテリアバーグが守ってくれてるので、水で種が流れてしまうことはないので安心ですよ。)
ミニニンジンの発芽
そしてミニニンジンの種まきから6日後。かわいい芽が発芽してくれました~。
同時に植えたリーフレタスなんかに比べると2日ぐらい遅い発芽だったので、やっぱり種が死んでたんじゃないかって結構心配しましたが、きちんと生きててくれたみたいです♪
写真はさらに2日たった種まきから8日後の様子ですが、両手を挙げた状態で伸びてきたミニニンジンの芽が、手を広げて双葉になってく様子が面白くてじっと眺め続けちゃいました。
双葉がでてからも、まだ根が伸びてないので、表面近くのロックウールキューブが乾いてないかチェックして、しっかり湿らせてあげましょう。この時は発芽した双葉に直接水をかけないようにしてくださいね。
水耕栽培専用の培養液の作り方
それから双葉がでたら、真水から培養液に切り替えます。
培養液といっても特殊なものではなくて、水耕栽培専用の液体肥料を使うのでとっても簡単。
ペットボトルなどの容器に2種類の液体肥料をいれて500倍に薄めるだけという手間なし培養液です。普通の土で野菜を育てるときは腐葉土や油カス、固形肥料や液体肥料を時期や野菜の品種によって使い分けたり量を調整する必要がありますし、においが気になったりタイミングや量が難しくて失敗する場合も多いんです。
でも水耕栽培の場合は基本的にこれだけでOK。双葉から収穫まで、このハイポニカだけで育てることができるんですよ。しかも立派な野菜が収穫できる優れものなので、私はずっとこれを愛用しています。っていうかこれしか使ったことがありません(笑)。
そうこうしているうちにミニニンジンの本葉が出てきました~。手のひらを広げたみたいでなんかかわいいですね。一見パセリの葉にもにてますが、黄緑色の若葉ならではのフレッシュな色をしてて爽やかです。
間引き作業を段階的にする
そして種まきから3週間ほどたった4月23日。ミニニンジンはさらに大きくなってこんな感じに。それぞれ本場が1本か2本伸びてきてる状態です。そろそろ葉っぱ同士がかぶってきたり、成長が遅いものがでてきたので間引きを行います。
間引くときは葉っぱがかぶってお互いの成長が阻害されそうなものや、成長が遅くて小さいものを中心に抜いていき、元気な苗がそれぞれ根をはったり葉を広げやすくなるように間引きます。
ちょっとドキドキしながら抜いてみたら、まだ根が張っていないみたいでで、細い茎をつまんで引っ張るとするっと簡単に抜けました。
このとき同時に元気な苗まで抜けちゃわないように気をつけましょうね。
そしてこちらが間引いた後の様子です。できるだけまんべんなく苗が等間隔になるように間引いてみましたが・・・ちょっと偏ってますね(笑)。
このあとも段階的に間引きを行うので、あまり厳密でなくてもOKです。
かわいい苗を間引くのはちょっと心が痛みますが、心配は不要です。ベビーリーフとしてサラダにしておいしくいただきました。かわいそうだったり勿体なかったりする間引きですが、こうしてあげると立派な収穫になるんですよ♪
毎日成長していくミニニンジン
間引いた後は培養液の量をチェックしながら成長の様子を見守ります。といってもこのころは培養液もそんなに減らないので、1週間に1回追加してあげるくらいでOKです。
うちは南向きのバルコニーなのでお日様の光を浴びて元気に育って行きます。
写真は種まきから1カ月がたった5月3日の様子。ここまで雨の日や曇りの日もあって、生育が早くなったり遅くなったりを繰り返しつつ、こんなに大きくなりました。頼りなかった茎も少し太くなって、元気な感じになってきましたね。
床に落ちてる影をみただけで「人参だな」ってわかるくらいにしっかり成長してます。
隣の影はリーフレタスかな?
ミニニンジンのお手入れ方法
ミニニンジンが発芽したらやることはふたつだけ。培養液をチェックして減ってきたら追加することと、葉が重なってきたら間引くことだけです。
ゴールデンウィークが明けた5月8日。第二回目の間引き作業をしました。今回はどれも元気な苗に育ってくれてたので、どれを間引くか相当迷いましたが、できるだけ等間隔に育てられるように間引きました。
根もだいぶ張ってきてて、引き抜こうとするとスポンジごと持ち上がってくるので培地を抑えながらそっと抜いてあげるのがコツです。
それから、下葉が枯れてきたら撤去しておきましょう。少量ではありますが、こういうのをほっておくと虫や病気の原因になりやすいので、常に衛生的にしておくのがきれいな野菜を育てるコツです。
※ミニニンジンはもともと病気や虫に強いみたいで、最後まで一度も病気も虫もありませんでした。
ミニニンジンの生育を楽しむ
ところでこのミニニンジン。虫も病気もありませんし、培養液のチェックをしてるだけなんですが、毎朝驚くほどフレッシュで綺麗な葉を見せてくれます。雨上がりのときは写真のように水滴がキラキラ光って緑もひときわ綺麗に見えます。もう爽やかすぎて、ドレッシングやマヨネーズのCMに出てくるシーンを思い浮かべちゃうくらいです(笑)。
朝日を浴びてきらめく時なんかはフレッシュグリーンが爽やかすぎて、なんだか元気を分けてもらってるみたいにこっちまで爽やかで元気な気分になるし、ミニニンジンの葉っぱってホントに魅力的なんですよね~。
成長したミニニンジンの葉と根
葉の美しさを楽しみながら育てること種まきから約2か月。5月28日にはこんなに大きく育ちました~。
といってもほかのトマトなんかと比べたら、ちゃんとコンパクトに育てられてます。
元気でしっかり育ってるけどコンパクト、うん!これこそ僕が目指していたベランダ野菜です♪
葉っぱが元気に育ってるのはいいんですが、根の生育状況が気になってちょっとチェックしてみると・・・
おおっ!綺麗な白い根がこんなに長く伸びてます!
水耕栽培は根が命なので、腐って色が変わってないかとか、藻が生えて緑色になってないかとか、いろいろ心配なんですが、ミニニンジンの根は健康そのものの様です。
これなら立派なミニニンジンが収穫できるかもしれません♪
ちなみに私の栽培方法はロックウールキューブの培地を使ってますが、さらにその下に培養液の水槽があって、そこにこんな風に根が張るのでハイブリッド水耕栽培って呼んでるんですよ。
栽培中に台風に襲われる
手間なしでとっても簡単に育てられるミニニンジンですが、栽培中にはアクシデントやトラブルもあります。今回は6月4日の台風で雨と強風に遭遇して、外出先から帰ってきてみたら、ミニニンジンがこんなことになっちゃってました。
どうやら強風にあおられた上にぐっしょり濡れて、茎が横に広がってしまったようです。
え~ん、ごめんよ~。と悔やんでも仕方ありません。
最近は異常気象が多いので、タカをくくらず、あらかじめベランダの腰壁の裏側や室内へ移すなどの対策をしておくと安心です。こういう時に軽くて気軽に移動できるのが土を使わないスポンジ水耕栽培のいいとこなんですよ。
翌朝よく確認してみると、茎は折れてなくてなんとか生きてるみたい。ちょっと胸をなでおろしつつ、葉についた水けをきって元の形に戻してみたりしましたが、戻るわけもなく、そのまま育てることに。
ところがミニニンジンの生命力は予想以上にすごいみたいで、1日するともと通りに戻ってくれました~♪
茎の色も青々として新鮮さ満点です。
思わず「すごい!えらいぞミニニンジン!」とほめちぎってやるまあくんなのでした(笑)。
そしてさらに嬉しいことは続きます!
茎の根元を見ると、なんと人参の実の部分が頭をのぞかせてます!
「に、ニンジンができてる~っ!」
台風騒ぎで気づいてませんでしたが、ニンジンは葉っぱや根だけじゃなくて、実の部分もしっかり成長してたみたいです。
スポンジ水耕栽培でもニンジンができた~♪
とあふれてくる喜びを抑えつつ、もう少し収穫まで我慢して育てます。
いよいよミニニンジンの収穫
そして種まきから3カ月ちょっとたった6月9日。いよいよミニニンジンの収穫です!
スポンジ水耕栽培でもミニニンジンはできるのか?
ドキドキワクワクしつつ、そっと茎の部分をつまんで引っ張ると・・・
引っ張ると・・・
ぬ、抜けません!
さすがミニニンジン。しっかりと根を張ってて簡単には抜けないようです。
ちょっと気合を入れて、人参と一緒に持ち上がるロックウールを押さえながらもぐぬぬぬ~っと抜いていくと・・・
ミニニンジン収穫できました~!!!
って、先っちょがぐにぐにに曲がってる~!(笑)。
これにはマジで大笑いしちゃいました。
どうやらプランターの底に当たって成長する場所がなくなったニンジンが足を折り曲げるようにグニグニと曲がって成長したみたいです。
いや~、それにしてもニンジンが抜けて姿をみた瞬間が面白すぎて、写真を撮る手が震えたくらいです(笑)。
ほかの人参はどんな形になってるのかとさらにワクワクしながら収穫を続けると、今度はこんなにふとくなったニンジンが収穫できました~。
これが理想形の形のはずなのに、おもしろい形を期待しちゃうのは私だけでしょうかね(笑)。
太い立派なニンジンの次はこんなひょろひょろの人参が採れました。
ほ、細すぎる(笑)。
そして今度はスリムな形のものも収穫できました。
たぶんミニニンジンの本当の形はこれなんじゃないかなって思います。このかたちならそのままサラダとしてお皿にのっけても大爆笑になることはないですもんね(笑)。
いままでいろんな野菜を育てて収穫してきましたが、こんなに収穫が面白くて大笑いしちゃったのは初めてです。何が出てくるかドキドキワクワクっていうスリルを楽しめるのは根菜ならではの楽しさかもしれませんね(笑)。
そうそう、ニンジンを抜くときはロックウールキューブが一緒に持ち上がったり、インテリアバーグが飛び散ったりするので、きちんともとに戻しながら作業を進めてくださいね。
収穫したミニニンジンで料理
太いのから細いのまで、そして面白い形のミニニンジンまで収穫できたので、早速料理をしてみます。ニンジンは皮をむいて、葉は刻んで・・・
素材の味を味わいたいのでバター炒めにしてみました~。
が!
これが大失敗だったんです!
葉っぱがお茶の葉みたいな味で苦いやらおいしくないやらで、ニンジンの味なんかまったくわからない状態に・・・
ニンジンの葉っぱを侮った私がばかでした(笑)。
気を取り直して再度収穫した人参で違う料理を作ってみます。皮を綺麗に向いてから
ほかの食材とともにお鍋に投入!
こうしてみると、ミニニンジンは輪切りにするだけで一口サイズになるのでとっても便利です。
じゃーん!野菜いっぱいのミネストローネにしてみました~♪
これがめちゃくちゃおいしかったんです。自画自賛になって申し訳ないんですが、予想してたよりもミニニンジンが柔らかくてホクホクしてて、うまうま。
普通の人参より柔らかくて水分が多く感じたのは水耕栽培だからかな?って思うくらい柔らかく仕上がりました。次回はサラダにもしてみよっと♪
ミニニンジンの葉っぱっはどうなった?
ちなみに人参の葉っぱのひどい味に懲りたので、葉っぱは潔くインテリアグリーンとして生けてみました(笑)。もともとニンジンは葉がとってもきれいなので、すっごくインテリアもフレッシュにしてくれますよ。
楽しすぎるミニニンジンの栽培大成功!
というわけで、素人がチャレンジしてみたミニニンジンのスポンジ水耕栽培。期待以上の大成功で~す!
とにかく成長中の葉が綺麗でこっちまで元気にしてくれることと、ないより収穫の時どんな形をしてるのかドキドキワクワクするスリルがたまりません。
病気も虫もなくてとっても簡単に育てることができたので、記事を読んで面白そうと思った方は是非試してみてください。きっと栽培も収穫もめちゃくちゃ楽しいこと間違いなしですよ♪
そうそう、僕以上に面白い形の人参が取れたら是非教えてくださいね(笑)。
役に立ってくれるといいな。まあくんのなんでもミニ情報!
ミニニンジンの方が見えたら日よけを
ニンジンは実が大きくなって培地から上にでてくると日光が当たる部分が緑色になってきちゃうみたいです。
あらかじめ深めの容器に植えて栽培するか、方が見えてきた時点で培地を増やすとかアルミホイルでカバーをするなど、日光が当たらないようにしましょう。そうすればテレビCMに出てくるようなきれいなニンジンが収穫できますよ♪
ミニニンジンの基本情報
ミニニンジンの種まきや収穫の時期はこちらです。
- 種まきの時期:春蒔きは3~4月、秋蒔きは8~9月
- 収穫の時期:春蒔きは6月、秋蒔きは10~12月
コメント
コメント一覧 (4件)
咲く草花さんおはようございます。
情報ありがとうございます。
そんな素敵な植物もあるんですね〜。
食べても切り花でも楽しめるってのは嬉しいですもんね。来年はツタンカーメンも含めて検討してみますね(@^^)/
ニンジン栽培お疲れ様でした。
水耕栽培では難しいですね。根菜類・・・・
おなじセリ科でしたら、ディルやウイキョウ(フェンネル)なんかもいいですよ。
そのまま食べて良し、ピクルスにして良し、切り花にして良しですし。
セリ科独自のエレガントな草姿も、いとをかし。
水耕栽培者にとって真冬の栽培は厳しいですが、
ロックウールキューブ培地&その下に培養液でしたら、
いまから(10月中旬くらいまで)ですと、マニアックにスイートピーなんてのもいいですね。
香り良し、草姿良し、松田聖子(赤いスイートピー)状態です(笑)
食べるをとるなら、ツタンカーメンのエンドウなんてのも、いとをかし。
12さんこんばんは〜。
笑いを取ろうとしてるわけじゃないんですけど、
なぜかこうなっちゃうんですよね〜σ(^_^;)
でもそのハプニングが楽しかったりするので、
これからも楽しみながら頑張りますね(@^^)/
わぁ、すてきですね。
ミニにんじん、かわいいだけでなく、笑いも提供してくれるとは。
癒しキャラですね。
今年の秋は、わたしも育ててみようかな。