瀬戸ジャイアンツのベランダ鉢植え栽培に挑戦中のまあくんです。元気に成長してた瀬戸ジャイアンツの株が半年で2回も病気になっちゃいました。うどん粉病や葉の縁が茶色くなる原因不明の病気にうろたえつつも、自分なりに原因や対処法を調べて対応したら、バッチリ乗り切れたのでご紹介!
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栽培4年目の瀬戸ジャイアンツの追肥
時は少しさかのぼって2018年の3月30日。昨年秋に購入して鉢植えにした3年生の瀬戸ジャイアンツの株が4年生になりました。
小学生みたいな○年生という呼び名をしてますが、3年育てた苗を購入して1年たったよっていう意味です。ブドウは3~4年育てないと実がならないので、種からではなく大きくなった株を購入したんですが、そろそろ実がなるころじゃないかと期待しまくりなんです。
冬になると育ってた葉が全部落ちてツルだけになってしまいましたが、3月末になるとこんな太くて立派な新芽が吹いてきました。
今まで枯れたような色をした枝しかなかったのに、こんなに立派で力強い新芽が出てくるなんて不思議だな~。
春の追肥でブドウの成長を促進
これから葉を広げてどんどん大きくなるのを応援するために肥料をあげます。いわゆる春の追肥ですね。
使ったのはブドウの苗を販売してた方がおすすめされてた、瀬戸ジャイアンツやブドウ専用の肥料。その名も「ブドウがおいしくなる肥料」です。
ストレートすぎるくらいのそのまんまな名前と、パッケージに書いてある「覚悟してください。他の肥料がもう使えなくなるかも」っていうキャッチコピーがなんだかワクワクさせるな~(笑)。
アミノ酸が入ってるのがこだわりポイントなんだそうですが、中身はこんな感じで、いろんな色や形のものが入ってます。何が入ってるのか正直よくわかりませんが、貝殻やカニの殻みたいなものも入ってるのかな?
このブドウ専用の肥料を「おおきくな~あれ♪」と願いを込めながら株の周りにまいてみました~。
ふふふっ、でっかくて甘いブドウになって欲しいのでたっぷり多めにあげときました♪
ところが・・・
肥料をあげたあとに水やりしたらなんだか嫌なニオイが・・・
しかもニオイはベランダいっぱいに広がって窓を開けると部屋の中にまで広がってきます。
こりゃヤバイ!と慌てて上から土をかけてもニオイはおさまりません。
いつも野菜を水耕栽培で育ててるので肥料はニオイのない液肥が普通だと思ってたんですが、よく考えたら有機肥料は匂うんでした!
ぐえぇぇ~。。。
ブドウは大きく育ってほしいけど、このニオイはいただけません~。
と後悔してもすでに手遅れ。その後もほんのりと肥料のにおいが流れ込む部屋で過ごすことなんと1週間(笑)。
私はなんとか耐え忍びましたが、食事のときなんかは気分も最低な状態になるので、どんなによく育つ肥料だとしても、においがある肥料をあげるときは風向きなんかもよく考えて使いましょう。
瀬戸ジャイアンツの成長が加速
4月中旬になると瀬戸ジャイアンツはこんな感じに。ニオイはひどかったものの、ブドウ専用肥料の効果があったのか、ブドウはグングン成長していき、太いツルと大きな葉を広げ始めました。
すごい勢いで成長していくので、今年は実がなるかもしれないな~なんて期待する私。
でも、今年はほんっとに曇天が続いて天気が悪かったんです。写真は4月23日の様子ですが、お日様が出てる日がとっても少なかったせいか、瀬戸ジャイアンツの株もいまひとつ元気が足りない様子。
成長の具合が気になって近所で栽培されてるブドウをみると、こんなブドウの赤ちゃんができてました!
むむ~。うちのブドウはこんなのはできてないから、まだ実がなるのは先なのかな~。
ちょっとがっかりしながらも、来年に備えて毎朝お水をあげていると、瀬戸ジャイアンツの株は頼もしいぐらい成長していき、4月末にはグリーンカーテンみたいに葉が茂ってくれました。
天気が悪い日が続いてるのにすごいな~。
葉に白い粉が!うどん粉病が発生!
ブドウの成長を喜んでた4月末のある日、ブドウの葉にこんな白い粉が広がってるのに気づきました!
げげっ!これはきっとうどん粉病だ!
これは早めに対応しなければ!
うどん粉病はほかの野菜でも経験があるんですが、早期対応が全快の鍵です。まだ広がっていないことを祈りつつ、ベランダの外側に身を乗り出してグリーンカーテンの表側からみてみると・・・
け、結構広がってます。。。(汗)
古い大きな葉を中心にかなりたくさんの葉が白くなっちゃってます。
我が家のブドウ棚はグリーンカーテン用のネットを使ってベランダの腰壁に沿って設置してあるので、いつも見ているのは葉の裏側。
表側はベランダの外側に身を乗り出さないと見えないので、気づかないうちにうどん粉病が広がっていったみたいです。
うどん粉病の対処法
うどん粉病がここまで広がっている状況にショックを受けつつも、覚悟を決めて治療にかかります。
まずは病気で枯れかけている葉や回復が見込めないくらい真っ白になっている葉を撤去します。
もちろん、「もったいない」とか「かわいそう」という思いでいっぱいですが、とにかくブドウの株を救うのが最優先。
ブラックペアンのBGMを流しつつ、渡海先生みたいに冷静かつ的確な判断でバシバシ手遅れの葉を撤去しました。
と、かっこいいことをいいつつも、せっかく大きく成長した部分を切り取るのはやっぱり切なくて、切るときは「えいっつ」て目をつむって気合で切ってたりします。
ブドウくんごめんよ~。
続いてカダンセーフといううどん粉病によく効く薬をスプレーします。(この薬は科学殺虫剤を使わず、食品原料(ヤシ油とでんぷん)からつくられてるので、普通の農薬と違って安心の優れものなんですよ。)
実はカダンセーフは他の野菜が病気になった時に使ったことがあるんですが、うどん粉病にすっごくよく効くんです。こんな時の為に購入してストックしておいたんですが、ほんとに大正解でした。
病気に気づいてから買いに行っても売り切れで入手できなかったりすることがあるので、下手をすると手遅れになったりするかもしれませんもんね。
まさに備えあれば患いなしです!
カダンセーフをブドウの葉にスプレーするときはコツがあります。
それは葉がびしょびしょに濡れるくらいにしっかりスプレーすること。少しかかったくらいでは効かないので、しっかり薬剤で濡れるようにスプレーするのがポイントです。
私は上の方から順番に下の方へスプレーしていき、ぐっしょり濡れる状態にしてあげました。
このスプレーを二日後にもう一回してしばらく様子をみると・・・
白い粉がなくなってすっかり元気になりました~♪
真っ白になってた葉っぱもこんなにツヤツヤに戻ってます。
新しい枝も伸び始めてるみたいなので、もう安心です。うどん粉病をばっちり克服できました♪
うどん粉病は発見後の適切な処置で治せるので、慌てることなく落ち着いて対応しましょう。
枯れた葉や真っ白になって回復が見込めない葉や枝を撤去
葉がしっかり濡れる様にカダンセーフをスプレー
数日様子をみて治ってないならもう一回スプレー
葉が茶色くなる謎の病気発生!
うどん粉病が治ってしばらくした5月21日。
今度はこんな葉が茶色くなってるのに気づきました。葉焼けじゃなさそうだし、ハダニがついてるわけでもないし、病気かな~?
よく調べてみると、全部の葉がなっているわけでなく、特定の枝の葉がこうなってるみたい。
春からずっと曇りや雨が続いたので、生育不良とか根腐れとかかな~?
いろいろ考えてもこれだっていう確信がないので、とにかく注意しつつ様子を見ることに。
瀬戸ジャイアンツの成長がとまってしまった
写真は5月26日の瀬戸ジャイアンツ。うどん粉病で枝をだいぶ撤去したことや、その後曇天続きだったことでちょっと葉が少ない印象ですが、それでも今までは成長してくれてたんです。
そしてこちらは3週間後の6月15日の様子。我慢強く毎朝状況をチェックしながら見守ってみたものの、全~然成長してません!
こ、これはマジで重症かも。
しかも回復の兆しがみられないだけでなく、徐々に葉が茶色くなる範囲が広がっている様子。
大きくなった葉を中心に茶色くなってたんですが、気づけば若葉にまでも広がりつつあります。
元気に生育していくはずの新芽の部分もこんなことになっちゃってます!
これはもう様子見してる場合じゃありません!
さんざんネットで調べてみたところ、確信はありませんが、たぶん褐斑病じゃないかと推測して対応することに。
褐斑病に効く本気の農薬散布を実施
もちろん「農薬は使いたくない」っていう強い思いがありましたが、もうそんなことを言ってる場合じゃなさそうです。ちょっと躊躇しながらも、本気の農薬を使ってみることにしました。
褐斑病を疑いつつも、病名がはっきりわからないこともあり、ブドウにかかる病気に幅広く効くベンレートという強力な農薬を使うことにしました。
この農薬は様々な野菜や果樹の病気に効く農薬で、治せる病気の種類が多いのが特徴です。
ベンレートの効能
- 褐斑病
- うどん粉病
- 灰色かび病
- 晩腐病
- 黒とう病
- 枝膨病
- つる割病
- 芽枯病
これだけいろんな病気に効くなら、今回の病気にも効いてくれるはず!
この薬に瀬戸ジャイアンツの未来をかけてみます!
GFベンレートの使い方
箱を開けるとこんなパッケージに薬が入ってました。
使い方は簡単で、水1リットルにこれ一袋(0.5グラム)を溶かして2000倍の希釈液をつくり、病気の部分にスプレーします。
といっても農薬は劇薬です。目に入ったりしたら大変ですし、手や腕につくのもよくないみたいなので、最新の注意を払って長袖のTシャツとマスクを着用して、さらに手術の時に使う様なゴム手袋までして完全防備でのぞみます。
ふふふっ!これなら完璧です!
って、言ってるそばからその劇薬をこぼしちゃいました~!!!
ぎゃ~っ!
と、相変わらずのおっちょこちょいぶりを発揮しつつもなんとかペットボトルで2000倍の希釈液をつくって100均で購入したスプレーに流し込んで準備完了。
風向きに注意しながら葉や枝にスプレーをしていきます。
劇薬なので(だと思ってるので)皮膚についたら死ぬくらいの思いで、ほんとに最新の注意を払ってスプレーしていきます。
葉の表側が終わったら、裏側も丁寧に、かつたっぷり目に農薬をスプレーしていきます。
本当に重症だった
葉を一枚一枚手にもってスプレーしていったので、今まで目が届いていなかったとこ炉の症状も発見しました。枝がこんな風に真っ黒になってるところがあったり・・・
葉の淵だけでなく全体に茶色い点々が広がってるものがあったり・・・
枝が黒くなった上に白い粉がついてるものまでありました。
こんなすごい状態の枝を発見したときは「被爆したんじゃないか」と思ってしまいましたが、どうやらうどん粉病も併発してしまったみたいですね。
ベンレートの効き目は?
でもって様子をみること2週間。上の写真は6月16日の農薬散布した時の様子ですが、このあと時間がたつと・・・
こんなに元気になりました~!
どうやらすっかり病気が治って成長を再開してくれたみたいです♪
あんなに茶色い粒々が広がってたブドウの葉っぱが、綺麗な緑色に復活してます。
しかも白くなってた部分もなくなってるし、どうやら褐斑病らしき病気もうどん粉病もまとめて退治してくらたみたいです。
ベンレートすっご~い♪ 予想以上の効き目です。
強い薬を使うのはかなりためらいましたし、勇気もいりましたが、思い切って対処したおかげで瀬戸ジャイアンツを病気から救うことができました。
ブドウが病気になった原因は?
というわけで、初歩的な病気と言われているうどん粉病に加えて、褐斑病と思われる謎の病気にかかった瀬戸ジャイアンツですが、手遅れになった葉や枝の除去と、適切な農薬散布でばっちり克服することができました。
写真は8月1日の様子ですが、青々と生い茂ってネットの隙間がなくなっちゃうくらい元気に育ってます。
ところで元気になってからもいろいろ調べてみて分かったんですが、ブドウの病気は主にカビや菌が原因になってるみたい。
だいたい4月から6月の間の通気の悪さによる多湿や乾燥のしすぎ、もしくは肥料のやりすぎなんかが原因で発症するみたいです。
んっ? 肥料のやりすぎ・・・
あ~~~っ!
めちゃくちゃ思い当たる節があってちょっとドキッとしましたが、どうやら私が肥料をたくさんあげすぎた上に、今年の曇天が重なって病気を呼び寄せたのかもしれません(笑)。
そもそもベランダは通気が滞りがちで湿気がたまることがあるし、逆の軒があって葉が雨に濡れないので乾燥状態がつづいたりするんですよね。
そういうことか~。やけに納得しつつも自分の行動を反省するまあくんなのでした。
ブドウが病気になったら病気の葉の除去と農薬散布を
植物の病気は素人には判別しにくくて、病名も対策も分からなくて困ってるかたも多いんじゃないかと思います。
でも早期発見すればたいていは手遅れの枝や葉の撤去と農薬散布で治すことができるようなので、あきらめたりしないで、思い切った対応でばっちり治してあげてくださいね。そうすればこんな風に元気に成長して、綺麗で美しい葉や枝を見せてくれると思いますよ♪