苔を使ったスタイリッシュな景色盆栽って知ってますか?今回は最近人気の苔玉をさらに発展させた景色盆栽を自分で作ってみたら、予想よりいい感じに出来上がって嬉しかったので作り方のポイントも合わせてご紹介!
苔の景色盆栽を作ってみるよ
苔テラリウムを作ってからモフモフした苔の魅力にひかれまくりのまあくんです。
苔の楽しみ方もいろいろあるみたいなんですが、最近はやってるのが苔をボール状に植え付けた苔玉、それから苔をおしゃれでかわいいガラスの器に植え付けたのが苔テラリウム、そして、味のある器に苔や紅葉なんかを景色や広がりを感じさせる様に配置した苔の景色盆栽と、本格度というかグレードがあるみたい。
そして今回私が注目したのが一番レベルが高くてカッコイイのが苔の景色盆栽!
本屋さんで苔の本を探しててたまたま紹介されてる本を発見したんですが、超かっこよくてお部屋のインテリアを1段どころか3段ぐらいグレードアップしてくれそうだったので、試しに自分っで作ってみようと思います!
景色盆栽とは
景色盆栽というのは明確な定義があるわけではありませんが、本屋さんでみた本につけられていたタイトルです。そして私なりの解釈で紹介すると、ただ樹木を鉢に植え付けた盆栽とは違い、鉢の中に空間的な広がり感や奥行き感を表現し、ひとつの景色を作るのが景色盆栽です。なので、植える樹木の形はもちろん、『間』や『空間』みたいなものが重要になります。
ちょっと難しい感じになりましたが、こういう哲学的なのは苦手なので、とにかく作ってみます!
苔の景色盆栽の材料!
まずは景色盆栽をつくるために購入した材料がこちら!
- 景色盆栽用の木製の器
- 苔を植え付けるステンレス製のトレー
- ケト土&野菜用の土
- 化粧砂
- 苔
- 紅葉の苗
ちなみに材料はこちらの本を参考にちょっとアレンジも加えつつ100円ショップや通販でそろえたので、オリジナルを確認したい方はこちらの本を見てくださいね。
ちょっとメインになる苔だけ紹介しておきます。
通販で購入したシッポゴケとホソバオキナゴケ
まずは今回の主役というかメインになる苔。写真は芝生みたいに長い毛足がきれいなシッポゴケです。そのまんまの名前というか、ほんとに動物のシッポみたいに長い毛足(?)なんですよ。
拡大するとこんな感じで、苔の中でも緑色が鮮やかでフレッシュな感じがする部類みたい。とってもフカフカしてて綺麗です。
植え付ける前から綺麗な苔に期待感が膨らんできましたよ~!
それではいよいよ苔の景色盆栽づくりスタートです。
苔の景色盆栽の作り方
苔の景色盆栽で大事なのがこちらの土づくり。苔が育ちやすい専用の土をつくります。参考にした書籍によれば、以下の材料を混ぜるそうです。
基本の配合土
- 赤玉土3
- ケト土1
- 富士砂1
- 緩効性肥料(元肥)
私は粘土っぽくて保湿や栄養分の補給が目的のケト土だけを購入し、排水性や通気性などを確保するために使う赤玉土や富士砂、そして緩効性肥料の代わりに自宅にあった「肥料入りの花と野菜の土」を使ってみました。
手抜きではありますが、ほぼ同じような効果があるんじゃないかな~なんて期待しての対応です。
花と野菜の土4、ケト土1の割合で混ぜます。土を混ぜるのなんて簡単!って思ってたんですが、実際にやってみると粘土っぽい性質のケト土は簡単には混ざってくれなかったので、両手で必死に混ぜてようやくこんな感じになりました~。
【2081.08追記】いろんな種類の土を購入して混ぜて使うのは費用的にも手間的にも結構大変なので、もっと簡単でしっかり苔が育つ方法を苔専門店のスタッフさんに教えてもらってきました。
詳細はこちらの記事で紹介してるので覗いてみてね♪
[clink url=”https://xn--l8j0a5jld.com/3d-moss-terrarium/”]
メインになる紅葉を植え付ける
できた配合土を100円ショップで購入してきたステンレストレーに敷き詰めます。子供のころの土遊びみたいでなんだか楽しくなってきましたよ(笑)。
そして根の部分の土を洗い流した紅葉の苗を配合土の上に配置します。。。。
でかっ!
レイアウトしてみて初めて気づいたんですが、ちょっと紅葉がデカすぎました。。。
景色盆栽はレイアウトやサイズなどのバランスが超大事なので、しょっぱなからつまづくわけにはいきません。
紅葉の苗をそっと元に戻します。
そして何事もなかったかの様に取り出したのがこちらのプチ紅葉です(笑)。こんなこともあろうかと一緒に購入しておいてよかった~♪
紅葉の根の周りについてる土を払い落として再びトレーに設置してみるとなんだかちょうどよさそうなサイズです。
空間の広がりを感じさせるように中央から左上にずらして植え付けてみました。
そして紅葉の苗を固定するために配合土を上からさらに敷き詰めるとこんな感じに。普通なら紅葉を中央に植えそうなものですが、端っこに植えてるのがポイントです。
なんかデザイナーの気分になってきちゃった。
苔を配合土の表面に貼り付ける
そしていよいよ主役の苔の登場です。さっき紹介した毛足の長いシッポゴケですね。
こうやって苔のトレーから苔を取り出します。苔はある程度の塊を敷き詰めて入れられてたので、ちょうどよさそうなサイズのものを選んで使います。
が!
貼り付けてみるとこの苔もなんだかスケールアウトしてるみたい。苔が長くてモフモフしてるのはいいんですが、モミジがジャングルの中から生えてるみたいになっちゃったので、これまた念のため購入しておいた違う苔を使うことに。
それにしてもスケール感って大事なんですね。単体では美しくても、組み合わせると違和感がでるというかかみ合わないというか。それぞれが引き立てあって美しくなるように組み合わせるのがきれいな景色盆栽をつくる秘訣かもしれません。
しっぽ苔に比べて毛足は短いけど同じくらい美しい緑が特徴のホソバオキナゴケを使ってみます。
海に浮かぶ島をイメージしつつ苔をレイアウト
こちらもさっきと同じ様に苔がある程度の塊になってるので、貼りつけるのによさそうなサイズのものを探して使います。それにしてもちょっと乾き気味ではありますが、ゴミも全然入ってないし、混ざりものもない本当に綺麗な苔ですね。
ちょっと丸っこくてかわいい苔を紅葉の横に置いて~♪
こんな感じにぷっくりとした島の上にもみじが生えたみたいにしてみます。紅葉周りに苔を配置したら。紅葉の枝と枝の間に三角形の隙間ができたので、苔を三角形に整えて隙間に詰めると・・・
こんなにピッタリはまりましたよ~。なんだかパズルをやってるみたいで楽し~♪
こんな隙間にもちっこい苔をこうやってはめてあげると~
ほ~らこんなに綺麗になりました~。こういう作業ってなんでこんなに楽しいんでしょうね~。綺麗でかわいいものってホントに好きです。
土に1本ずつピンセットで植えていくと苔がよく育つよ
ところで、今回は苔の塊を配合土の上に配置してるだけなんですが、ほんとは苔を1本1本小さく分けて泥に植えていくようにすると、成長しやすくなって苔がすっごく綺麗に生えそろうそうです。苔を編むなんて表現をされることもあるそうなんですが、本気で苔を愛している方はそうしてるみたいです。
化粧砂を上から敷き詰める
苔がレイアウトできたら黒い化粧の砂を上から敷き詰めていきます。油断するとパラパラとトレーの外に転がってお掃除が大変なことになるので、下に敷物をするとか注意してやりましょう。
私は外にこぼした上にふんずけて炭が飛び散ったみたいになってしまいました(笑)。
余白をデザインするように苔のレイアウトを調整
こうやって黒いきれいな面ができてから改めて苔の配置を見直してみたら、なんかちょっとバランスが悪いっていうかイメージと違う感じがしたので、余分な島を取り除いてみました。
景色盆栽は奥行きを感じさせる様に苔を島状に配置するのが大事なのでレイアウトがすごく重要なんですが、こうやって後からでも自在に苔の配置を見直せるのがいいですね。
霧吹きで湿らせたら苔のレイアウト完成
納得のいく配置ができたら最後に霧吹きで苔をや化粧砂を湿らせてあげて植え付けの完成です!
用意した木の器にセッティング
今回はさらに植え付けたステンレストレーを無垢のウォールナットの木の器にはめ込んでデザイン性をアップします。
隙間にも黒い砂を敷き詰めたらこんな趣のあるいい感じになってきましたよ。
カッコよすぎる苔の景色盆栽がインテリアを格上げ
というわけで、まあくん作の苔の景色盆栽の完成で~す♪
どうでしょうこの景色。広がる庭の奥にもみじが植わってる感じがでてるかな~?
小さくてかわいい紅葉や苔が、ウォールナットの木目や黒い化粧砂の中に入ると、なんだか趣があってかっこよく見えるから不思議ですね。
やってみて分かったんですが、苔の景色盆栽は普通の盆栽と違って材料さえそろえれば簡単に作ることができて、仕上がりもとってもスタイリッシュ。植え付けに特別なテクニックは不要で、楽しみながら作ることができました。
完成してから見たときに景色を眺めてるような感じにできるかな?
奥行きを感じさせる配置になってるかな~?
なんて考えながら余白を大事にしてレイアウトするのはとってもクリエイティブで楽しいので興味がある方はぜひ一度試してみてください。
スタイリッシュでかわいいインテリアアイテムになるのはもちろん、日々の雑踏を忘れて心を癒してくれますし。意外と今まで自分では気づかなかったすごいデザインセンスに気づけるかもしれませんよ♪
役に立ってくれるといいな。まあくんのなんでもミニ情報!
苔の植え付けに適した時期
苔の景色盆栽はもちろん、苔玉や苔テラリウムも含めて、苔を植え付けるのは春が秋がオススメです。苔はジメジメしたところが好きなようなイメージがありますが、暑さで蒸れるのがとっても苦手なんだそうです。それから寒い冬も成長が止まってるので、植え付けた後に成長して綺麗な緑色に生えそろってくれる様に暑い真夏や寒い真冬を避けて植え付けてあげましょうね♪
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