リンゴの木に虫食い発生!枝や幹に穴をあける害虫の対策!

木くずが詰まった穴

シャリシャリして甘いリンゴが大好きなまあくんです。リンゴの木の様子がおかしいと思ったら、なんと幹に穴をあけて枯らせてしまう恐怖の害虫「テッポウムシ」の仕業でした!驚いたり慌てたりしながらも、虫食い対策をしたので同じ症状でお困りの方の為に共有します!


・リンゴの木を栽培している方

・リンゴの木の害虫について勉強したい方

・果物の木の枝や幹に開いている小さな穴やしみだす樹液に気づいた方

はこの記事を読んでおけば、害虫の虫食い対策はもちろん、予防もできるようになると思うので参考にしてくださいね。

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CONTENTS

リンゴの木の枝に樹液と小さい穴がある

リンゴの木の様子がおかしい

ある日の朝の事です。母が「リンゴの調子がおかしいんだけど病気かしら?」と言うので行ってみたら、こんなものが見つかりました。

リンゴの枝に樹液がついてる

リンゴの枝に樹液が垂れてる

おやっ?なんだこりゃ?
見たことがない物体が枝からぶら下がってたので、よ~くみてみたら、どうやら樹液が出ている様子。

枝から樹液がでて、しずくの様になってかたまってました。

母曰く、最近こんな風に樹液が出たり、木くずみたいなのが枝についてるから、病気だと思うの。
広がると良くないからここから切ってくれる?

のこぎりでリンゴの枝を切る

というので、ちょっと可哀想かなとおもいつつも、剪定もかねて枝ごとのこぎりで切ってみると・・・

リンゴの枝に虫食いの穴があいてる

はうぁ!

リンゴの木の枝の中が空洞になってるじゃん!!!

なんとリンゴの枝の中心部に穴が開いてます。

木くずが詰まった穴

しかも穴には木くずの様なものが詰まっています。
なんなんでしょうかこの症状は!?謎の奇病かなんかにかかっちゃったんでしょうか?

リンゴの枝に小さい穴があいてる

動揺しながらもスマホで調べてみたら、どうやらカミキリムシの幼虫が食べちゃったのが原因みたい。

むむ~、虫が食べるにしても、一体どこから枝の中心部に入り込んだのかな?

小さい穴がリンゴの木の枝

不思議に思って切った方の枝をみてみたら、こんな小さな穴が開いてました!
2㎜くらいの穴なんですが、ここから虫が入り込んだみたいです。

このあいた穴をふさぐために、リンゴの木から樹液がしみだしたのが、さっきの樹液のしずくてことですね。

それにしても、木をかじる虫がいるのは知ってましたが、穴を開けて中に入り込んで枝の中心にトンネルを掘っていくなんて、なんて賢い虫なんでしょう。これなら外からは全然きづきませんし、寒い冬も餌だらけのあったかい木の中でぬくぬくモードってことです。

リンゴの木の穴の原因は「害虫」

リンゴの木の内部が虫に食われてると分かったとたん、「我が家のリンゴちゃんが大ピンチ!」って感じで不安が込み上げてきたので、本格的にこの害虫について調べてみたら意外なことが分かりました!

リンゴの木の枝にトンネルを掘っている虫の正体はテッポウムシという害虫だったんです。
「てっぽうむし?」田舎育ちの僕でも聞いたことのない虫だな~と思ったら、なんと誰でも知っているカミキリムシの幼虫の事だったんです。

ええっ!?カミキリムシの幼虫はテッポウムシって呼ばれてるの?
しかもリンゴの木を食い荒らすの!?

先月リンゴを収穫したけど、あのリンゴが育ってる時にはすでに枝が食べられてたの?

ええっ~!?
もう意外過ぎて動揺しまくりです。

テッポウムシの特徴

見た目が気持ち悪い虫は苦手なので写真掲載はやめときますが、テッポウムシはいわゆる典型的なイモムシみたいな姿をしていて、カミキリ虫の幼虫です。

卵→幼虫(テッポウムシ)→成虫(カミキリムシ)

という成長過程を経るんだそうです。

テッポウムシの食害の仕組み

テッポウムシによる食害

でもって、このテッポウムシはリンゴやイチジクなどの果物の木やモミジなんかの木が大好きらしく、木の枝や幹の内部をガジガジかじって穴をあけちゃうんです。

で、びっくりしたのはその侵入方法なんですが、

①カミキリムシがリンゴの木の樹皮を食い破って卵を産む

②1週間ほどで卵から幼虫が誕生

③幼虫は木の枝を食い破って木の中へ入っていく

という流れなんだそうです。

生まれたばかりの幼虫がリンゴの固い木をガジガジかじるなんて、なんてワイルドなベビーなんでしょう。

そしてさらにその先に恐怖のイベントがあり

④2年ほどリンゴの木の中を食べ歩いて大きく育った幼虫は、成虫になってリンゴの木に大きな穴をあけて外に出ていくそうです!

ひぇぇぇ~っ!もう完全にエイリアンじゃないですか!
おなかを食い破って出てくるスプラッターなシーンを思い出しちゃいました。
リンゴの木にしてみたら、「そんなのイヤ~!」って叫びたくなるような話です。

余談ですが、この最後に木から外に出る時に開ける穴がテッポウを撃ち込まれたような穴になるのでテッポウムシっていうそうです。

特徴だけでなく名前まで物騒な虫ですね。

テッポウムシにやられた木の症状

このテッポウムシの食害が恐ろしいのは、木には外から見て分かるような症状がほとんどなく、食害を発見しにくい事です。

しかもテッポウムシにかじられた木は徐々に弱っていき、最後は枯れてしまうこともあるそうです。

なんちゅう賢い、じゃない!陰湿な害虫なんでしょう。ばれない様にこっそり、そして着実に木の内部を食い荒らして枯らしてしまうなんて。。。いやらしすぎます。

気づかないうちに症状が進むことも多いそうですが、以下の症状が出てたらすぐにテッポウムシによる被害を疑いましょう。

  • 木の下に木くずが落ちている
  • カミキリムシが木に引っ付いてる
  • 木の枝から樹液が出ている
  • 木の枝や幹に小さい穴が開いている

カミキリムシが卵を産み付ける時は木の表面をかじってるので、かじった後や木くずが下に落ちていたら要注意です。そして、木の枝に小さい穴が開いていたり、そこから樹液が出てたらもう確実にテッポウムシが侵入しています。

そうそう、カミキリムシが卵を産んでテッポウムシが侵入するのは6~10月は葉っぱが茂った時期らしいので、枝の異変に気付きにくい状態です。見逃しちゃう可能性が高いので、念入りにチェックしてあげましょう。

テッポウムシの駆除方法

テッポウムシが入っちゃったのは仕方ないとして、ここからどう対応するかが大事です。この憎たらしい虫を駆除して、大事なリンゴの木を害虫から守りますよ!

●テッポウムシを駆除する手順

  1. 食害を受けた穴を探す
  2. 穴が開いた枝を切る
  3. 穴の中の虫を捕殺又は殺虫剤で殺す
  4. パテで穴を埋める、小口をふさぐ

というのが一般的な方法の様です。
どれくらい枝を切るるのか、穴を埋めるのはどのくらいの深さまでかなど、細かいことは食害の状況次第の様ですが、とにかく内部の虫を駆除して、穴を埋めるというのがポイントです。

我が家のリンゴの木も即、駆除にかかりますよ~。

テッポウムシがあけた穴を見つける

まずは枝に開いた穴を探して食害を受けているであろう部分を確認します。

小さい穴が開いたリンゴの枝

リンゴの枝を全部チェックしてみると、いたるところに穴が開いてました。はっ!ここにも穴が開いてます!

木の穴に針金を入れて深さを確認

テッポウムシがあけた穴か確認するには針金を入れてみるるのがいいそうです。2cm以上入っていくとか、さらにするすると入っていく場合はテッポウムシ確定です。
この木も2センチくらい入っていったので、そこで曲って枝の根元に向かって穴が続いてるんだと思います。

それにしても、枝を見ると小さい穴がいっぱいあいてて、どうやら予想以上にたくさんの枝が食害を受けてるみたいです(+_+)。

穴が開いた枝を切る

続いてどこまで食べられているのか把握するために穴のところで枝を切って内部の様子を確認します。

穴の深さを確認

この金属の棒を使って枝の中の穴の深さを確認してみると・・・

穴の深さを確認

げげっ!全部入っちゃった~っ!

かなり深いところまでかじられてるみたいです。幼虫を見つけて駆除しないとさらに状況が悪化してしまうので、リンゴの木には申し訳ありませんが、さらに枝を切ります!

でもって、枝を切っては穴の深さを確認、って感じで繰り返してたら、なんと枝の根元まで切らないといけなくなっちゃいました。

枝を根元からカットする

ま、まずい、これ以上食い荒らされてたら、枝どころかリンゴの幹まで切らないといけなくなります。
ま、まさかそんな末期症状になってないですよね・・・
不安いっぱいになりながら切ってみると・・・

リンゴの木の穴の奥をつつく

おおっ!どうやらギリギリ幹の入り口のところで穴が止まってるようです。

歯医者さんが虫歯をチェックする時の様に、隠れた虫食いがないかさらに鉄の棒で念入りに確認してみましたが、穴はここまででとまってました♪

ふぃぃ~、どうやら幹は無事だったようです。

穴の中のテッポウムシを捕殺

あとはテッポウムシを殺虫剤で殺すかつまんで取り除くんですが、姿が見当たりません。
つ、つぶしちゃったかな?(汗)

どうやら棒を突っ込んで穴の深さを測ったり、木くずを取り除いたりしてる時に、

つぶしちゃったみたいです。。。

許せない虫ではありますが、ちょっと可哀想だったかな(笑)。

テッポウムシに食害された枝をカットしたリンゴの木

同じように他の枝も穴がなくなるところまでカットしたんですが、ほとんどの枝がやられてて、ほぼ幹だけの状態に。ちょっと悲しいけど幹が無事でいてくれたのでよかった~!
と母と喜び会うのでした。

パテで穴を埋めて小口をふさぐ

最後に再度虫が入り込んだり、病原菌が入らない様にパテで埋めて小口をふさいでおきます。

専用のパテなんかもあるみたいですが、木工用ボンドで代用できるそうなので、手軽で安価な木工用ボンドをぬって木の小口とくぼみを埋めてあげました。

枝の小口をパテでふさぐ

写真は木工用ボンドを塗って乾いた後の様子ですが、こんな感じで穴を埋めて小口をコーティングしておけば虫も病気も入り込めないのでもう安心です。

実際にテッポウムシを駆除して分かったこと

実際に駆除をしてみて分かったんですが、テッポウムシは木の枝に小さい穴をあけた後、なぜか根元に向かって進んでいくみたいです。穴より枝先の方には進まず、必ず根元側に向かって進んでました。

どうやって根元側を認識してるのは分かりませんが、穴があったら必ず根元に向かって食い進んでいくことを想定して早期発見早期駆除がポイントですね。

それからリンゴの枝を切るときは、

テッポウムシをぶった切っちゃったらどうしよう!とか、
切った断面の穴からテッポウムシがでてきたらどうしよう!とか、
予想外の不安でいっぱいになります。

やっぱり虫を相手にするのは超ストレスだと思います。

僕以上に虫が苦手だよって方は以下の殺虫剤を穴にスプレーを検討してみてください。シューっとスプレーするだけでちゃっちゃと処理できるみたいですよ。

リンゴの木をテッポウムシから守ろう!

剪定したリンゴの枝

なんだかんだで、全部駆除したらこんなに枝を切ることになってしまいましたが、なんとかリンゴの木の幹は守ることができました。

赤く実ったリンゴの木

テッポウムシにやられながらも頑張っておいしい実を実らせてくれたリンゴの木がさらに愛おしくなってきたので、これからも家族みんなで大事に大事に育てたいと思います♪

リンゴの木の調子がおかしいなと思ったらテッポウムシにかじられてないかチェックしてみてください。
早期発見早期駆除をすればできっとリンゴの木を守ることが出来ると思いますよ♪

リンゴの木を生け花に

そうそう、テッポウムシが穴から根元の方に進むってことは、逆に言えば穴から枝先側は食害されていない健康な枝ってことです。
処分するのはもったいないので僕はこんな風にガラスの花瓶に生けてみました♪

リンゴの新芽の元

新芽の元ができてきているので、暖かくなったら芽吹きが見られるかもしれません。早く春がこないかな~♪

役に立ってくれるといいな!まあくんのなんでもミニ情報!

テッポウムシの予防薬もあるよ

あとから分かったんですが、このテッポウムシの被害は結構よくあることの様で、なんと予防するための薬もありました。木の表面をコーティングすることでカミキリムシが木の表面に卵を産むのを防いだり、卵が木の中に侵入するのを防いでくれるみたいなので、葉っぱが増える春になる前に塗っておくと安心ですよ♪

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