京都が大好きなまあくんです。といってもお寺や神社、仏様などの重要文化財が好きなのではなくて、もみじの新緑や紅葉、おしゃれなカフェや小物、そしてお茶が好きなんです。今回はそんな私がなぜか気に入ってしまった京都最古の禅寺「建仁寺」をご紹介!
京都最古の禅寺『建仁寺』
今回訪れたのはこちら。京都最古の禅寺建仁寺です。開創から800年もたってる歴史深いお寺みたいで、開山した栄西禅師という方は、なんと中国からお茶を持ち帰って日本で栽培し始め、喫茶を普及させたかただとか。お茶好きの私にとっては気になるところです。
大きな切妻屋根の方丈と呼ばれる建物へ
門をくぐると境内は広くていろんな建物がありますが目的の建物はこちら。軒下からの玄関が多い京都の建物のなかで、切妻屋根のそそり立つ壁面から入る玄関は珍しいですね。なんか不思議な感じがします。
いきなり目玉の風神雷神屏風図が登場!
中に入るといきなりお目当てのものが見えてきました!
そう、かの有名な風神雷神図です!
俵屋宗達晩年の最高傑作といわれてて、CMや教科書などいろんなとこで見ることのあるこの図柄。実物の屏風を見られるのでワクワクしてきたわけです。
風神雷神は厳かな感じでしっとりした艶がある
暗がりの正面に安置されている屏風は穏やかな輝きを放っていて厳かな感じというか別格ですよって感じがします。意外にも古臭い感じはなくて最初に感じた感想は「かっこいい!」でした。ちょっと不思議ですが、名画っていうのはいつの時代でも人をひきつけるかっこよさがあるんでしょうね。
風神雷神屏風図をみた感想
「躍動感があって」とか評論家の様な感想を書きたいところですが、風神雷神は意外といかつくなくて、ちょっとかわいい感じさえする愛嬌のある表情をしてました。
そんな親しみを覚えるような図柄でしたが、それでもしっとりとした輝きを放つ金屏風に感動して、連れと共に「ありがたや~」と手を合わせちゃうのでした。
建仁寺は潮音庭という中庭の紅葉が素晴らしい
建仁寺は潮音庭と呼ばれる中庭も有名。どっちからみても美しいという四方正面という計画がされてて、いろんな角度から楽しめます。これが11月27日の様子で、まだほとんど落葉していなかったので、来週の土日くらいまでは楽しめると思います。
中庭の紅葉が回廊に囲まれてる感じがかっこいい
京都にはいろんな紅葉の名所がありますが、ここは回廊に囲まれてるシチュエーションと地面一面ふかふかに生えた苔の緑との対比で紅葉がより一層綺麗に見えます。艶やかな感じで春と秋が同時に来たのかなと思うようなカラフルさでした。
ええっ!風神雷神屏風図はふたつあるの?
庭の紅葉の美しさに満足しながらさらに奥に進むと、ガラス張りの展示ケースの中になんか見たことのあるものが現れました。。。
どっちが本物の風神雷神図屏風!?
さっき感動した風神雷神屏風図じゃないですか!?こんなに「あれれっ?」って感じになったのは久々です。しかも高級感満点のガラスケースの中に展示されてて、こっちが本物っぽいかもと思い始めました。連れまでもが「こっちが本物じゃないの?」っていいだしました。さっきのが偽物でこっちが本物だとしたら、恥さらしもいいとこです(笑)。
屏風図の質感や表現などの詳細をよくみてみると
よくみてみると、さっきの金箔感満点のものとは違って布っぽい生地に描かれてる感じで、ちょっと綺麗すぎる気がします。レプリカじゃないかな?と思いましたが、この厳重な展示方法のせいでどっちが本物か見分けがつきません。とりあえずこの場では細かい部分を何度もみた結果、こっちがレプリカで最初のが本物だろうという結論に。
むむ~。ほんとはどっちなんだろ~。
ちょっと不思議な○△□乃庭?
ちょっと面白い庭を発見しました!○△□!?どっかの数え歌であった様な気がする名前のこの庭は、3つの図形で宇宙の根源的形態を示し、地水火風っていう四代思想を表したものなんですって。よくわかりませんがとにかく形を探してみると、手前の井戸のふたが□、木の植わってる部分が○ですね。おや?△が見当たりません。岩のことかなと思ったけど△とはいいにくいですよね。何が三角なのかは意外な事実がまっていますので是非自分の目で確かめてみてくださいね♪
掛け軸がちょっとゆるくておもしろい庭に面した書院
格式がある和室のはずなのに床の間に○△□の掛け軸があるだけでちょっと顔がゆるんでしまうくらい親しみを感じます。微妙にゆるい感じがするのはわたしだけでしょうか(笑)。
最古の禅寺にふさわしいかっこいい回廊
こういった景色は歴史や格式を感じさせます。建具や柱が立ち並ぶ回廊はかっこいいですね。向こうの曲がり角から一休さんが歩いてきそうです。
建仁寺の座禅の間?
ここで座禅をして修行をしていたようですが、ここでもちょっとゆるい部分を発見!なんと座布団にしびれ防止用の小座布団がセットされています!やっぱりお坊さんでも正座はきついってことですね(笑)。
パノラマを思わせる迫力満点の龍の襖
ちょっとゆるい感じが続きましたが、暗闇の中を龍が舞う襖の間を発見。写真では分かりにくいですが一面に広がるワイドな構図で不気味な感じもするくらいの迫力というか威圧感を感じます。
有名な建仁寺の枯山水の庭
右側に見えているのは重要文化財で方丈と呼ばれる建物です。銅版葺の屋根のそり具合が優美ですね。前庭は白砂、苔、岩で構成された枯山水。いつかこんな趣深い建物や庭の設計をしてみたいものです。
でた~!!双竜図のあるお堂
入った瞬間に思わず「すげ~~!」ってため息が出てしまうくらい迫力のあるこちらの空間は先ほどの建物から渡り廊下を渡ったところにある法堂。玉座を思わせる高いところにいらっしゃる仏様と上から垂れ下がる金の垂れ幕。そして天井には大迫力の龍!仏様っていうより閻魔大王にお会いした気分です(笑)。
迫りくるくらいの大迫力の双龍
天井の龍はほんとに迫ってきそうなくらい勢いを感じて、見とれてるうちに首が痛くなってしまいました。昔の方はいったいどうやってこんな巨大な絵を天井に描いたんだろう?と感動しまくりです。
小泉淳作さんの双竜図だった!
あまりにもすごいと思っていつもは目もくれない解説文をよんでみると。。。
2002年制作!? って最近じゃん!!!
どうやら創建800年を記念して最近書かれたもののようです。800年の歴史を感じた私はいったいなんだったんでしょう(笑)
800年の歴史とゆるさを兼ね備えた建仁寺
というわけで800年の歴史を感じたり、ちょっぴりゆるい感じに癒されたりもした建仁寺ですが、最後にすごいオチがありました。あの風神雷神図屏風ですが。。。
どっちもレプリカでした!(>_<)
今まで感じたことのない神々しさを感じたのですが、係の方によると、あれはCANONの最新技術で複製されたレプリカだそうです。CANONの技術恐るべし。っていうか自分の浅はかさにぐったりです(笑)。
役に立ってくれるといいな!まあくんのなんでもミニ情報!
800年の歴史とちょっとゆるいところが絶妙に調和した建仁寺、写真撮影は自由にしてOKです。こういう場所はたいてい撮影禁止のとこが多いんですけど、そういうところもフレンドリーみたいです。それにしてもカメラOKのサインまでなんかちょっとゆるくてかわいいな♪
建仁寺の基本情報
住所:京都市東山区大和大路四条下る小松町
TEL:075-561-6363
交通:京都駅よりタクシーで約10分
京阪電車祇園市場駅より徒歩7分
阪急電車河原町駅より徒歩10分
拝観料:500円
コメント
コメント一覧 (4件)
コロコロさんこんにちは〜。
嬉しいコメントをありがとうございます!
コロコロさんのサイトを拝見して、思いもよらなかった視点で褒めてもらってるのがわかって照れちゃいました(≧∇≦)
題材に取り上げていただけただけでもありがたいので、リンクも自由に貼ってくださいね。
これからもシャープで斬新な視点でお互い楽しみながら頑張りましょう(^-^)/
はじめまして
以前、こちらのブログを拝見して、ぜひ、建仁寺に行きたいと思い続けていました。
やっと、実現しました。
下記で、こちらで書かれていた内容を、使わせていただいているのですが、
大丈夫でしょうか?
http://tabelog.com/rvwr/000183099/diarydtl/138597/
ウィットに富んだ構成によって、見る側もいろいろ考える機会を与えていただき、
ありがとうございました。
福井のひできさん
いつもうれしいコメントをありがと〜ございます(^^)
△の秘密を知ってしまったら更に眠れなくなりますよ〜d( ̄  ̄)
紅葉の鮮やかさ、風神雷神の力強さ!相変わらず素敵な写真です!
○△□乃庭の△?!なんですか?気になって夜も眠れません(TдT)