毎年メロンの栽培にチャレンジしてるまあくんです。今年もベランダでメロンの栽培に挑戦してみたんですが、果たして土を使わないほぼ水耕栽培で甘くておいしいメロンを収穫することはできたのでしょうか。今回は収穫の結果と初心者でも簡単にできるメロンの育て方を紹介します!
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ベランダでメロンの栽培にチャレンジ
ベランダ菜園でメロンを栽培してもう4年目。今年は新しい品種にチャレンジしてみます。
おいしいメロンができるレノンウェーブの種
でもって購入したのがこちらの種。
『レノンウェーブ』という品種のメロンです。
なんでこの品種を選んだかっていうと、夕張メロンの様なオレンジ色をしててとってもおいしそうってこともありますが、今まで育てたことがある赤肉のメロンよりも『高糖度』なんです。
そう、高糖度ってことは甘くておいしいんです♪
昨年までは『レノン』という赤肉メロンを育ててたんですが、いまいち甘さが足りなかったので、今年こそはびっくりするぐらい甘くておいしいメロンを育てるべく、いろいろ調べてこの超甘いメロンを選んだってわけです。
名前にウェーブってついただけでどれくらい違うのか楽しみです♪
春のメロンの種まき
でもって4月1日。我が家では恒例となってる春の種まきをしました~。
種まきの様子はこちらの記事に詳しくまとめてるのでみてね。
ところが、種まきから20日たっても全く発芽する様子がありません。。。
今年は曇天が続いて気温が低かったからでしょうか。
待ちきれなくなってプランターをほじくり返してみると、なんと植えたときと全く変わらない状態の種が出てきました。
こ、これは待っててもダメだ。。。
種まき直後にずっこけて今年の栽培がダメになるのなんてイヤ~!
というわけで追加で種まきをしました。
発芽率が悪かっただけかもしれないし、種を残してても仕方ないので、全部蒔いちゃいます。
それにしてもメロンの種ってほんとに高いな~。6粒で600円以上もするんですよ。
でもってさらに心配しながら待つこと3日。なんとたった3日で発芽しました!
藻の発生を抑えるためにスポンジの上に敷いてるインテリアバーグというウッドチップを押しのけて元気に出てきた双葉ちゃん。かわいいですね~。
発芽しなかった原因はどうやら気温が低かったからみたい。メロンの発芽には20℃以上必要なんですが、温室とかではなくて屋外においていたいので、寒かったんだと思います。そういえば4月の頭は気温が20℃もないですもんね。
水やりだけでぐんぐん育っていくメロンの苗
ここからはもうほんとに意外過ぎるくらい順調に育ってくれます。曇天が多かったにも関わらず元気に双葉を広げたと思ったら本葉がでてきました。
そして、なぜか発芽しなかった種も後から発芽してきたので間引くことに。いつもは多めに栽培して栽培容器の許容値を超えて根が窮屈になったり、水切れしやすくなってたので、今回は欲張らないで2株だけ育てることにしました。
う~ん、僕もいろいろ経験を積んで成長したもんです。
追加の種まきから1カ月経った5月20日にはこんなに綺麗な葉を広げる様になりました。他のトマトやズッキーニなんかに比べると成長は遅めですが、しっかりと育ってます。
ちなみに、メロンの栽培で種まきの作業以外に私がやったのは、いつもの水耕栽培用の水やり=培養液(液肥)を追加するだけです。
しかも週に1回くらい栽培容器の覗き窓から培養液の量をチェックして、減ってたら追加するだけという超簡単お手軽作業でいいんです。
ほぼ水耕栽培ってホントに楽ですね~。
ただ、ほんとに今年は天候がイマイチだったんです。雨は多いし、曇ってる日も多くて晴れる日があんまりないんですよね~。
それでもメロンは写真の様に元気な新芽がぐんぐん伸びながら葉を広げていきます。
6月の頭にはベランダの手すり上の平らな部分の広さが足りなくなって、ベランダの壁の外側にまで伸びていっちゃいました。今までベランダの外に垂らしたことはあんまりないんですが、日当たりもよさそうなのでそのまま育ててみることにしました。
メロンの開花と人口受粉
そして花が次々に咲きだした6月8日。ぷっくりとしたふくらみを持った雌花を発見しました!
おおっ!雄花ばっかりだからどうなってるのかと思ってたら、ちゃんと雌花もいてくれたみたいです。
メロンはほっといても受粉しますが、株数が少ないときは雌花の数が少なくて受粉できないなんてこともあるので、確実に受粉させるために雄花をちぎって人工授粉をさせます。
といっても、こんな感じで雄花の花粉の部分を雌花にツンツンするだけでとっても簡単なんですよ!
雌花が咲くのさえ見逃さなければ誰でもすぐにできます。
そして受粉から16日たった6月24日。メロンの実が膨らんできました♪
ラグビーボールみたいな形でぷっくりしててかわいいな~。どうやら人口受粉が成功したようです。ほかにも小さい実がなっていたんですが、同じツルにたくさんメロンを実らせると栄養が分散しちゃうんで、これだけ残して他は涙をのんでちぎっておきました。
これも甘くておいしい立派なメロンを作るためです。欲張っちゃダメなんです。
といいつつ、もったいなくて仕方ありません(笑)。
ところでこのころからメロンのツルが絡みまくって管理しにくくなってきました。ベランダの外側は見えないので引き上げてみたらこんな感じでこんがらがってるツル。
ほどけそうになかったので、見なかったことにしてそっと壁の外にもどしておきます(笑)。
メロンの実が大きく膨らんでいく
ある休日の朝。結構強い風が吹いてたので心配になってメロンのツルをベランダの壁の外から引き揚げてみると、実に傷が入っちゃってました!
げげっ!メロンにちっちゃい傷が。。。
たぶん風で揺さぶられて壁にこすれちゃったんでしょうね。ここからは実のなってる部分はベランダの壁の上に置いて育てることにしました。
その後天候に恵まれて晴れの日が続くとメロンは次々と花を咲かせては散らせていくようになります。水(培養液)もガンガンなくなっていって、毎朝の水やりが欠かせません。この調子でぐんぐん育てよ~。なんて気持ちでお水をダバダバとあげます。
そうそう、今回は欲張らずに1つの栽培容器で2株のメロンを育てているのでメロンも2個(1株に1個ずつ)育てることにしたので、受粉した実があっても、欲張らないで、しっかり管理していきます。
これだと水切れの心配も減るので一石二鳥です。
そして6月30日。たった1週間程で実がこんなに大きくなりました。すごい成長っぷりです。
また見た目はメロンらしくありませんが、野球ボールより大きくなってきてますね。
そしてさらに10日ほどした7月10日。メロンの実にヒビが入り始めました。
ヒビといっても割れるわけじゃないですよ。ここから樹液みたいなものがでてきてメロン特有の網目になるんです。
さらに見守ってるとこんな風にメロンらしく綺麗な網目が入りました。
形もラグビーボールみたいだったのが徐々に丸くなってきて・・・
ジャジャーン!もうどこから見ても正真正銘のメロンです♪
写真は7月16日の様子ですが、綺麗に網目の入った丸くて綺麗なメロンに成長してくれました。しかも葉っぱがとっても綺麗!
朝日の中で緑に輝く葉っぱのしたにそっと実ってるメロン。
いかん、なんか見てるだけで幸せな気分になってきました。もう会社に行きたくありません(笑)。
それにしても自分でもびっくりしてるんですが、ここまでほんとに何の問題もなく育ってくれたんです。
いつもだったら
うどん粉病という白い粉が付く病気になって葉が枯れてきたり・・・
出張してる間に水切れしてしおれてたり・・・
実が全然ならなかったり・・・・
ひどいときは台風で吹き飛びそうになるときもありました。
ところが今年は本当に超順調。神様ありがとう!って感謝したいな~。
メロン栽培中の苦難と対応方法
と、のんきにホンワカした気持ちですごしてたら、やっぱり事件は起こりました。メロンの茎が裂けちゃってます!!!
ベランダからツルを外に這わしていた時に、手摺の角にこすれて裂けちゃったみたいです。しかもこの裂けめのツルをたどっていくと・・・
メロンが育ってます!
どうしたものかと相当うろたえましたが、よく見ると、裂け目は白く乾燥してて、水分供給もできている様子。意外とそのままいけるんじゃないかと思って見守ってたら何とかなりました♪
続いて襲ってきたのが水切れ。
残業で23時くらいに家に帰ってみるとメロンが水切れで葉が危篤状態になってました!
7月になると日差しの強い暑い日が続き、メロンも相当大きく成長してるので、朝晩に水をあげないとあっという間に乾いてしまうんですが、まさか数時間帰宅が遅くなっただけで水切れしてしまうとは・・・おそるべし日本の猛暑。
慌てて人工呼吸・・じゃなくて水をいっぱいあげたら翌朝には回復してくれましたが若干ダメージが残ってる様子。実がでっかくなってる大事な時期にやらかしてしまったかもしれません。。。
再び水切れを起こさないように、メロンの実の生育に関係ないツルは剪定しておきました。剪定することで、一株あたりに必要な水の量が減るので、水切れにとっても有効な対策なんですよ。
それからあまりに暑いので、メロンの実の上に葉っぱをいっぱい載せて、日よけ帽子代わりにしてあげました。なんかかわいいですね(笑)。
一番難しいメロンの収穫時期の見極め
そして種まきから4カ月経った8月10日。メロンは立派に育ち、色も少し黄色がかってきたので受粉からの日数を数えてみたら約60日。おお収穫時期がきてるじゃないですか!
種のパッケージ『交配後の登熟日数55~57日』って書いてあったのでちょうど今です♪
ただ、メロンは本当に収穫時期の見極めが難しくて、失敗すると甘くないメロンを食べる羽目になるので冷静に熟し具合を分析します。
まずはメロンのツルの根元の葉がかれてるかどうか?
むむ~。メロンの実のすぐ上にあるちっちゃい葉っぱは完全にかれてますが、その上についている大きい葉は枯れ始めくらいですね。まだ早いのかな~?
続いておしりの部分のへそみたいな白いところがひび割れてるかどうか?
むむ~。濡れててよくわかりません(笑)。ただ、白い網目の上にさらにヒビがはいってるのでそろそろいいような気がします。
全体的に色が黄色みをおびてきたこともあるので、総合判断として収穫決定します!
っていうか、瀬戸ジャイアンツの記事でもかきましたが、このメロンを大事に育てたいあまりに、エアコンの室外機の熱風が当たらないようにクーラーなしで8月の熱帯夜をすごしてるんです。
そしてもう限界です。
このままではメロンを収穫する前に熱中症で死んでしまうかもしれないので収穫しちゃいます。
メロンの収穫の方法はとっても簡単で、はさみでつるをカットするだけです。
というわけで、ついに、ついにメロンが収穫できました~♪
でか~い♪
おも~い♪
ツルの形も100点!
なんて自己満足の時間を楽しみます(笑)。
今年は丸くてツルの形がT型のとってもきれいなメロンが収穫できましたな~、なんて喜んでたら、舞い上がってしまって肝心の重さを測り忘れてしまいました。。。
ほぼ水耕栽培で育てたメロンの出来具合と味
収穫してから2日後。実家に持って家族みんなでドキドキしながらメロンを切ってみると・・・
すご~い!超綺麗な赤肉メロンができてました~♪
メロンの出来具合
メロンの果汁が滴って、ほんのりと甘い香りが広がります。実の厚みといい、種座の納まり具合と言い、なんて美しいんでしょう!
切り分けてみたら、メロンのCMに使えるんじゃないかと思うくらいの綺麗な形。もう家族みんながキャイキャイいって驚いたり喜んだりしてます(笑)。
それにしても皮が薄くて綺麗なオレンジ色ですね~。夕張の高級メロンも顔負けの出来です。
メロンの甘さは追熟がポイント
果肉の表面もしたたり落ちるくらいの果汁がキラキラと輝いててとってもジューシー。ああ、ほんとにおいしそう!
「まあくんすごい!」「ベランダでよくこんなの育てられたね~」なんておだてられながらみんなでいただいてみると・・・
甘~い!
・・・かな?
甘いことは甘いし、メロンはメロンなんですが、夕張メロンの様な芳醇な高級メロンの甘みではないような・・・
安いメロンの味?
家族から飛び交う「?」マークのコメント。
そうです。すでに気づいてる方もいらっしゃると思いますが、メロンは収穫後1週間ほど追熟させることで甘みが増すんです。
なのに立派なメロンが収穫できたことを喜ぶあまり、僕たちは収穫して2日後に食べちゃったんです。
メロン栽培4年目にしてなんたる失態。ちょっともったいないことをしてしまいました。
でも大丈夫。甘さは控えめですが、味としては70点くらいの出来。今までのあまり甘くないメロンから比べれば、理想のメロンに向かってちゃんと成長してるってことです。
その証拠にカブトムシも夢中でメロンを食べてくれました(笑)。
誰でも簡単にできちゃうメロンの水耕栽培
というわけでベランダ菜園のほぼ水耕栽培でチャレンジしたメロンの栽培。
最後の追熟を忘れて甘さ控えめの仕上がりにはなりましたが、大成功です!
特に切った時のジューシーに煌めくオレンジ色の美しさは過去最高レベル。さらに甘くておいしいメロンを目指して来年も絶対チャレンジしたいと思います♪
役に立ってくれるといいな。まあくんのなんでもミニ情報!
育てやすくておいしいメロンの種
過去5回メロンの栽培にチャレンジして、様々な品種のメロンの種をためしてるんですが、一番おすすめの種が今回育てたレノンウェーブです。
他の品種に比べて
- 赤肉で見た目が綺麗でおいしそう
- 病気にならなかった
- 曇天でも順調に育った
といった特徴があったので、もしメロンの栽培をしようとされている方がいらっしゃったら試してみてくださいね♪
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